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ライブミュージアムのミライ ライブミュージアム ⑩

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2024年9月2日
  • 読了時間: 3分

【内容】

  1. Perfumeというロールモデル

  2. アーティスト展示会の動向

  3. 技術確認が開く可能性と未来

 

 

1.Perfume というロールモデル

2024年8月から虎ノ門ヒルズのTOKYO NODEで「Perfume Disco-Graphy:

25年の軌跡と奇跡」という展覧会が開催されます。

「身体表現と演出の同期」をテーマに、演出の擬似体験を通して人間とテクノロジーの「脅威的な同期」を体験できる展覧会だとされています。

Perfumeについては、以前チームラボ代表の猪子俊之さんが、「幕張メッセでのイベントにPerfumeが出演した時に、会場に入りきれなくて一部の観客は別会場に通されたのだけれど、本人達がいない映像だけで演出された別会場の方が盛り上がった」とコメントされていた事を思い出します。

これは次世代のライブ公演と展示との関係の変曲点と言えるのではないでしょうか。

「身体性」×「テクノロジー」の最先端を歩み続けたPerfumeの表現への挑戦とステージを再現する体験型展覧会になると期待されます。

 

2.アーティスト展示会の動向

まだまだPerfumeは特殊例になるかもしれませんが、きゃりーぱみゅぱみゅやももいろクローバーZ など、様々なアーティスト関連の展示イベントが開催されるようになりました。

アーティスト関連の展示イベントの成功には、コアなファン層の存在や写真・映像・衣装などのアーカイブの蓄積などが不可欠になります。

一方でアーティスト本人の稼働がなくても成立する上、来場者のグッズ購入率が比較的高いというメリットがあると言われます。

今後もさまざまなアーティスト展示イベントの開催が見込まれます。

 

3.技術革新が開く可能性とミライ

技術革新が進みヘッドマウントディスプレイを用いた VR演出が普及すると、ライブミュージアムの可能性はさらに広がります。

衣装や道具などの展示物に対する解説はもちろんのこと、臨場感のあるライブパフォーマンスの再現や、舞台裏やオフショットの様子などが、リアリティたっぷりに体験可能になります。

リアルにステージに立つ事は恥ずかしくても、 VR演出であれば自由に演奏や合唱、パフォーマンスを共演することも可能になるかも知れません。

現状では、まだまだヘッドマウントディスプレイなどのデバイスが、大きく高価なために制約が多いですが、今後3〜4年内には「スマートグラス」と呼べるレベルの軽量で手軽に着用できるデバイスが開発されると想定されています。

このような動向を踏まえると、劇場・ホールなどのシアター系文化施設にライブミュージアムを併設することによって、常時ライブ公演を拡張して体験し、集客・賑わいを作り出し、収益性を向上していく事は十分に可能だと考えます。

シアター系文化施設においても街の文化サードプレイスとして定着する未来が見えてきます。

 
 
 

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