top of page
検索

CAMPUS2.0 ② 大学の歴史を振り返る

そもそも大学の起源は中世の西ヨーロッパにあると言われます。「学ぶ→教える」という関係が中世の職人ギルドの師弟関係と一致したことから、多くの親方ギルドが集まり「大学」に進化していきました。このような経緯で生まれた大学は、教会からも国家からも自立した組織として「学問の自由」を掲げてきたのです。その後も社会の進展とともに実用性や職業教育を重視しながら、産業界に対応して柔軟に進化し続け現代に至ります。

一方日本の大学は、明治維新とともに「近代化の装置」として創設されたという背景があります。中央政府を支える法科ゼネラリストを養成する東大と京大、理工系テクノクラートの養成を担った地方帝大をはじめとして、「国家主導型の官僚養成機関」だったといえます。戦後の高度経済成長に伴い、急上昇する大学進学率の受け皿として、私立大学が急激に増加してきましたが、少子化とともに大学全入時代とすら言える状況になっています。

国主導で様々な大学改革が検討され、1991年の大学設置基準の大綱化では、一般教養課程が重視されなくなり、研究中心で大学院生が急増します。これは大学のポストが増えなかったため「高学歴ワーキングプア」問題の要因といわれます。さらに2004年には国立大学法人化によって、全国に86校ある国立大学は急に競争的な環境に晒されるようになります。

このように全く異なる経緯を辿りながら、我が国の大学もある意味で「自立」が求められ、欧米の大学と同じ土俵に乗せられた状況とも言えます。従来型の大学運営では生き残りが難しい業界動向の中で、人生100年時代に対応した柔軟な「学び直し機会」の提供が不可欠になっていると言えるのではないでしょうか。




最新記事

すべて表示

研究会での知見 健康経営ビル ④

【内容】 「オフィス」レベルの知見 「建物」レベルの知見 「街レベル」の知見 これらの前提・論点を元に、「オフィスレベル、建築レベル、街レベル」の3回の研究会を実施し、下記のような知見を得ました。 1.「オフィス」レベル:イトーキ株式会社執行役員 八木佳子氏 八木氏は、「健康経営」研究の延長として、経産省のプロジェクトとして岡田邦夫先生と協力して「健康経営オフィス」を研究・提案されて来ました。 「

基本視点 健康経営ビル ③

【内容】 既存指標のレビユー 経営者目線の重要性 健康経営ビルディングの視点 類例サービスの確認 1.既存指標のレビュー 健康や環境に配慮した建築物の認証制度として、「CASBEE」と「LEED認証」「WELL認証があります。 CASBEE:認証:2001年に国交省が主導し設置された委員会によって開発された、建築物の環境性能評価システムです。 利用者の快適性を満たしつつ、ランニングコストの無駄や地

「健康」を取り巻く環境 健康経営ビル ②

【内容】 健康日本21の試み 健康に関するデータ・エビデンスの提供 「健康経営」と言う知恵 1.健康日本21の試み 健康づくりに関する国の動きは、まず厚労省から始まりました。 2000年に入り、厚労省が、「21世紀における国民健康づくり運動(通称:健康日本21)」を策定しました。 これは、急速な高齢化の進行と、痴呆や寝たきりになる人たちの増加を予想して、「介護保険制度」のスタートに合わせて作られた

Comments


bottom of page