top of page
検索

都市再生特区の「文化教育」施策

先日 都市再生特区のソフト施策に関してディスカッションしました。今回は「文化・教育分野」です。そこで出たのは特区で容積緩和を受けるためと割り切り「とにかくハード(例えば多機能ホール)だけ整える」というスタンスでは、当然の事ながら「負の遺産化」してしまうと言う認識が前提だと言う事でした。その上で「文化のアーカイブ基盤と定期的な集客機会」とが仕組まれる必要があるという事です。これは「神社の見立て」と解釈できます。神社には「由来、設え、祭りがセット」になっています。街或いは事業者のDNAにまつわる想いやストーリーから紡がれる「由来」と、付け足しのような扱いの配置ではなく、きちんとした参道、鳥居、境内など信仰(=集客)が続く「設え」、そしてその時その場でしか得られない共創体験としての「祭り」などがセットで仕組まれるのです。神社がその信仰の高まりに連れてその場所が「聖地化」していくように、このようなスタンスでの文化・教育系ソフト施策を展開していく事が、その都市開発の価値向上につながると実感できるディスカッションでした。

最新記事

すべて表示

まちづくりとコミュニティ 共創から競創へ ④

【内容】 まちづくりと同義語 コミュニティ参画のメリット まちづくりのゴール 1.まちづくりと同義語 先述したように、日本においては政府報告書「コミュニティ:生活の場における人間性の回復(1969)」において「村落共同体ではなく、新しい地域をまとめるための概念としてのコミュニティ」が記載されることにはじまります。 同じ頃にひらがなの「まちづくり」も提唱されはじめます。 日本屈指の地域政策プランナー

コミュニティの特性・構造 共創から競創へ ③

【内容】 コミュニティづくりのポイント コミュニティの事業構造 継続の仕組み 1.コミュニティづくりのポイント 成熟ニッポンにおいては、ビジネス的にもメリットの多い「コミュニティ」ですが、主体的に運営するにはどのようなポイントがあるのでしょうか。 コミュニティ・マーケティングでは下記のような留意点が挙げられています。 初めは少人数でスタート コミュニティの目的をはっきりさせる。 参加者に当事者意識

コミュニティの有効性 共創から競創へ ②

【内容】 成熟社会におけるモチベーション 「私たちごと」づくりの必要性 コミュニティをつくるビジネスメリット 1.成熟社会におけるモチベーション コミュニティの有効性について、主にビジネス視点から整理します。 成熟ニッポンは、「失われた30年」と揶揄され、GDPは560兆円辺りを推移し、デフレが続き、給料も上がらない状況です。 高度成長期のように「3種の神器」やマイホームを買うために、モーレツに働

bottom of page