top of page

観光産業3.0④ 観光におけるSNS革命

  • 2022年2月14日
  • 読了時間: 2分

観光産業におけるオンラインの影響には二段階あると考えます。まず前述したように旅先の情報をネット検索し、チケットを直接ネット購入する段階があります。その次がスマホの普及で一気に広がったSNSを含めた個人発信の口コミ情報があります。代表的な観光地情報しか掲載されない旅行情報誌ではなく、「旅行者の9割が身近な人の SNS 投稿をきっかけに旅の目的地を選ぶ」(民泊・ホテルテックメディア Airstair2019調査)と言う調査結果が示すように、 SNSを通じた口コミ情報の影響度は年々高まっています。さらに大きな影響を与えているのが「インスタ映え」です。30代・40代がSNS 映え消費で使用した内容は「旅行・観光」が55%で最多(男性:60.9% 女性:49.2% / 30代・40代の金銭感覚についての意識調査・ SMBCコンシューマーファイナンス2018)になっています。つまりインスタ映えが旅行・観光の大きな目的になりつつあるのです。兵庫県朝来市にある竹田城跡の雲海に浮かぶ姿が「天空の城」として話題になった事は記憶に新しいと思います。このように SNS に投稿された写真をきっかけとして観光行動が変化する事例が、各地で見られるようになっています。観光におけるカスタマージャーニーでも ①SNS 上で認知し「いいね」などのエンゲージメントをすることで好感度を高め、②タグ検索で比較検討し、③ネットで予約し催行する。④その後の自分の体験をSNS 投稿し、⑤その投稿を見たユーザーが認知し「いいね」をすると言う循環が生まれています。そこでは「他にはない体験」「誰も知らない風景」が価値を持つのです。

比較的検討期間が長いと言われる観光産業では、 SNS を活用して潜在顧客とのつながりを持ち、興味・関心や好感度を高めていくことが来訪者を増やすきっかけになるのです。

情報発信の担い手や情報伝達のスピードが大きく変化し、著名な観光地だけが載っている旅行雑誌への広告掲載では、もはや誘客は難しいと言う事です。

 
 
 

最新記事

すべて表示
基本構造 メタ・ディベロップメント 10

【内容】 第一章 推し核交感拠点という新しい施設構造 第二章 三位一体の内部構造 第三章 三種の共感テナントと未完成価値の思想 第一章 推し核交感拠点という新しい施設構造 本章では、「推し核交感拠点」の基本構造について整理します。 推し核施設は、従来のテーマ型商業施設とは本質的に異なります。 単に同じ世界観の店舗を集めるのではなく、「推し核」を中心に据え、その周囲に育成・拡張・安定という三

 
 
 
2層の事業構造 メタ・ディベロップメント ⑨

【内容】 第一章 「床の対価」から「共感の対価」へ 第二章 二層構造による事業設計 第三章 持続性と更新力を生む構造進化 第一章 「床の対価」から「共感の対価」へ 本章では、次世代都市開発における構造転換の必要性について論じます。 従来の都市開発は、できる限り大きく建て、床を貸すことで賃料収入を得る「容積至上主義」を基本としてきました。 人口増加と消費拡大を前提とした時代においては、このモデ

 
 
 
推しのテーマ展開 メタディベロップメント ⑧

【内容】 「推し核」は一様ではないという認識 五つのレイヤーによる構造整理 多元価値都市への示唆 第一章 「推し核」は一様ではないという認識 本章では、都市開発における「推し核」の多様性について整理します。 「推し核」と一口言っても、その対象や性質は決して一様ではありません。 従来はアイドルやアニメといったエンターテインメント分野が代表的な例として語られてきました。しかし近年では、技術者や

 
 
 

コメント


Copyright © FIACS, All Rights Reserved.

bottom of page