top of page
検索

街のコンテンツを継承する都市開発

先日  FIACSメンバーと今後の都市開発テーマに関してディスカッションする機会がありました。

いずれも都市再生特区を含めて最新の都市開発動向にも精通した面々です。

そんな中で「再開発してしまうと、既存の街に根付いていた雑多な生活文化(コンテンツ)が一掃されてしまう。

何とか継承させる方策が見つけられないか?」と問題提起されました。

確かに「◯◯横丁」のスクラップ&ビルドは再開発最大の課題と言えます。東京駅八重洲、渋谷、新宿、池袋、中野など駅前の雑多ではあるけれど、居心地の良い界隈はインバウンドにも人気です。

単なるノスタルジーとして保存を目指すのではなく、防災性と事業性とを充足させながら、継承していく方策が見つけられれば、都市間競争の中で「ユニークベニューの創出」が求められる都市開発において、ブランディングと事業価値向上にもつながると思います。

東京駅の空中権移転、大阪・法善寺横丁の再生、三菱パークビルジングのピロティ界隈などを参考事例にした上で、ハードだけでも駄目でソフトだけでも駄目、「何を遺して、どう継承していくのか?」は非常に興味のあるテーマです。

FIACSの2019年度の研究テーマとして提案していきたいと思います。

最新記事

すべて表示

コミュニティの特性・構造 共創から競創へ ③

【内容】 コミュニティづくりのポイント コミュニティの事業構造 継続の仕組み 1.コミュニティづくりのポイント 成熟ニッポンにおいては、ビジネス的にもメリットの多い「コミュニティ」ですが、主体的に運営するにはどのようなポイントがあるのでしょうか。 コミュニティ・マーケティングでは下記のような留意点が挙げられています。 初めは少人数でスタート コミュニティの目的をはっきりさせる。 参加者に当事者意識

コミュニティの有効性 共創から競創へ ②

【内容】 成熟社会におけるモチベーション 「私たちごと」づくりの必要性 コミュニティをつくるビジネスメリット 1.成熟社会におけるモチベーション コミュニティの有効性について、主にビジネス視点から整理します。 成熟ニッポンは、「失われた30年」と揶揄され、GDPは560兆円辺りを推移し、デフレが続き、給料も上がらない状況です。 高度成長期のように「3種の神器」やマイホームを買うために、モーレツに働

「コミュニティ」への期待 「共創」から「競創」へ ①

【内容】 「コミュニティ」の現在地 「コミュニティ」の変遷 「コミュニティ」ニーズの背景 1.「コミュニティ」の現在地 「コミュニティ」という言葉が、氾濫しています。 「地域」コミュニティ、「ファン」コミュニティ、「オンライン」コミュニティ、「コミュニティ」マーケティングetc. 本来は「特定地域の住民による相互扶助集団」を表す言葉として使用されていましたが、地域を超え、リアル空間を超えて使用され

bottom of page