top of page

神社仏閣って、どうなってるの?私たちとどう関わってるの?:社寺再考 ①

  • 2022年11月21日
  • 読了時間: 2分

都市の日常生活では、あまり接点のない神社仏閣ですが、どんな状況で?これからどうなっていくのでしょうか?今回は、都市における神社仏閣を考えます

【内容】

  1. 日本に深く根付いた二大宗教

  2. 苦しい台所事情

  3. 社寺には「経営」がない



1.日本に深く根付いた二大宗教

私たち日本人は、お正月には「初詣」に参拝し、死亡すると「お葬式」を挙げます。

その他にも、神社には、お宮参り・七五三・厄払い、お寺には、お墓参り・法要など、人生の節目節目で行く機会があります。

「宗教は?」と問われても、「無宗教です」と答え、関わりが薄くなったとはいえ、神道と仏教という二大宗教は、日本人の「習慣」の中に、深く関わっているのです。

日本に神社仏閣は15.3万軒あると言われます。明治初期には、神社だけで20万軒ありましたが、神社整理の政策によって減少し、今は、ほぼ半数ずつの割合になっています。

コンビニエンスストアの5.9万店(2020年)よりも多い神社仏閣のあり方を、社会インフラとして見直す必要があるのではないでしょうか。



2.苦しい台所事情

「現代日本の生活インフラ」になったと言われる「コンビニ」の、2.5倍もある社寺ですが、初詣の参拝客が300万人を超える、明治神宮や成田山新勝寺などの一部の有名社寺を別にすると、その台所事情は苦しいようです。

神社を支える氏子、寺院を支える檀家の減少に歯止めが効かない状況です。

葬式・法要の他に、墓園・納骨堂経営などの収益方法がある寺院に比べて、結婚式以外は、祈祷と賽銭などの手法しかない、神社の方が厳しいようで、2015年のアンケート調査では、年収300万円未満の神職が6割を超えると言う結果になっています。

敷地の一部を駐車場として活用したり、社殿改修など大きな費用が発生する時には、マンションを建設するなどして、工面している状況です。



3.社寺には「経営」がない

社寺は、基本的には世襲制で、ファミリービジネスがほとんどになります。

日常的な収入と支出だけでなく、50年100年単位の補修などの設備投資など、一般企業よりも「持続可能な経営」が求められるのですが、社寺には、この「経営」と言う視点がありません。

最近になって、ロゴマークを整えたり、デザインされたお守りを制作したりする事例も出てきていますが、本当の意味でのブランディングには、「コンテンツ×コミュニケーション」が必要です。

単に「集客策」だけではなく、「何を、どう提供し、どうマネタイズしていくのか?」と言う「経営」が必要なのです。


都市における神社仏閣の消滅は「文化的意義以上の価値を喪失することになるのではないか?」という疑問をもとに、今シリーズでは、社寺の今日的な意義と、これからのあり方を検討していきます。


 
 
 

最新記事

すべて表示
推し核交感拠点の形成プロセス メタディベロップメント 18

【内容】 第一章 推し核は「建築計画」ではなく「社会実験」である 第二章 構造が自走するかを見極めるSTEP段階 第三章 本格実装とテーマプラットフォーム化 第一章 推し核は「建築計画」ではなく「社会実験」である 本章では、推し核の導入プロセスについてHOP STEP JUMPの3段階で整理します。 推し核は、最初から大規模投資で実装するものではありません。むしろ空き区画を活用したスモール

 
 
 
「推し核」実装の3ステップ メタディベロップメント 17

【内容】 第一章 推し核実装は三段階で進化する 第二章 共同育成による学習と蓄積 第三章 自主育成による価値創造拠点への転換 第一章 推し核実装は三段階で進化する 本章では、推し核を都市に実装するための進化プロセスについて整理します。 推し核をいきなり自主育成しようとすることは、現実的ではありません。都市開発においては、段階的に能力を高めていく戦略が重要です。 推し核の実装は大きく三段階に整理

 
 
 
方策D. スポンサー協賛モデル メタディベロップメント 16

― 広告ではなく「関係投資」として都市を支える仕組み ― 【内容】 第1章 スポンサー協賛モデルの基本思想と位置づけ 第2章 スポンサー協賛モデルの仕組みと成立要因 第3章 事例に見るスポンサー協賛モデルの収益性と強さ 第4章 スポンサー協賛モデルが完成させる多元価値構造 第1章 スポンサー協賛モデルの基本思想と位置づけ 推し核型都市開発におけるスポンサー協賛モデルは、従来の広告協賛と

 
 
 

コメント


Copyright © FIACS, All Rights Reserved.

bottom of page