top of page

次世代エリマネ(TCD)の時代⑦ インプット B:場所のメタ思考

  • 2021年12月8日
  • 読了時間: 2分

街の潜在力を見える化するためのもう一つの視点がKADOKAWAの玉置泰紀さんたちが提唱するメタ観光的な視点「場所の複層思考」です。例えば神田の甘味処「たけむら」は東京都の文化財であるとともに、池波正太郎のエッセイに登場したり、仮面ライダーやラブライブのモデルやポケモンGOのモンスター出現ポイントにもなっています。このようにその場所が持つ歴史やコンテンツを複層的に見える化していくと、街に新しい発見が生まれこれまでにない観光資源がストックされます。玉置さんたちが設立したメタ観光推進機構は、これらの情報をメタ観光マップとして新しい観光プラットフォーム化し、着地型ツアーの開発支援を通じた活性化を目指しています。単に観光資源が増えるだけでなく、どのような場所にも複層的な側面があることが分かると、表層的な観光要素だけでなく、そのつながりの意味や所以に思いを巡らせるメタ思考スキルが養われます。このメタ思考スキルで捉えると、あらゆる店・場所・街の隠れた魅力を見出すことができる「自分の進化」に気づきます。「面白きこともなき世を面白くするは、住みなすものの心なりけり」とは幕末の志士高杉晋作の言葉とされていますが、まさにこのメタ思考スキルで「面白がれる人」が増えることによって、面白がれる視点が広がり、面白い場所が増え、より多くの人が面白がれる街に変わるのです。これまでツマラナイ街だと思っていた人たちのシビックプライドの醸成にも貢献します。人が変われば街も変わります。この「面白がりスパイラル」が街を活性化していくのではないでしょうか。このプロセスで派生していく様々な「場所のコンテンツ」を編集することで、多彩なツアーやワークショップ、研究会・サークルを形成したり、 AR活用や新たなアイコン設置など魅力向上策も検討されるようになり、これまで無かった集客や来街機会の創出につながるのです。場所のメタ思考は非常に有効なTCD:街のコンテンツ価値創造方策だと考えます。

 
 
 

最新記事

すべて表示
今なぜ ご近所資本主義なのか? ご近所資本主義 ①

【内容】 第1章 画一化する都市と地域経済の空洞化という課題 第2章 「よき商い」と関係性が支えるご近所資本主義 第3章 多様性とレジリエンスを生む新しい資本のかたち   知人の小野裕之さんたちが「BUY LOCAL」という活動を展開し始めました。 鉄道会社の方など様々な人たちを紹介しながら、彼らが提唱する「ご近所資本主義」について勉強させていただきました。 本シリーズでは、次世代の地域活性化策と

 
 
 
都市の未来 マインド・メイキング ⑩ -共感と持続性を生む都市の新しいかたち-

【内容】 第1章 「建てる」から「意味をつくる」都市開発へ 第2章 共感を軸にした新しい経済モデル 第3章 「共感でつながる都市」がもたらす未来     第1章 「建てる」から「意味をつくる」都市開発へ これまでの都市開発は、土地の有効活用や機能配置、商業性の最適化など、目に見える成果を中心に進められてきました。 しかし成熟社会では、人々の評価軸が大きく変化しています。 利便性や効率性だけでは選ば

 
 
 
事業価値 マインド・メイキング ⑨ -「共感」を経済のエンジンに変える都市開発モデル-

【内容】 第1章 共感を中心に据えた新しい経済構造へ 第2章 3つの収益ドライバー:会員・推し活・ブランド価値 第3章 共感が循環する持続型都市経済モデルへ   第1章 共感を中心に据えた新しい経済構造へ これまでの都市開発は、テナント収益や物販売上など、従来型の商業収益を基盤としてきました。しかし、成熟社会において人々の消費行動は大きく変化しています。 物やサービスを「便利だから」「安いから」で

 
 
 

コメント


Copyright © FIACS, All Rights Reserved.

bottom of page