top of page

次世代の都市評価指標⑥ ソフト・ハード指標の考え方

  • 2021年10月20日
  • 読了時間: 2分

更新日:2021年10月22日

次世代の都市評価指標において、幸せ実感を継続・拡張する要素となる「活動・ソフト」と「機能・ハード」については、既存の都市評価指標を参考に設定することが有効と考えます。

最も有名な「世界の都市の総合力ランキング」ですが、「都市の総合力」を経済/研究・開発/文化・交流/居住 /環境/交通・アクセスの大項目6分野で評価しています。「文化・交流」分野における中項目では発信力/観光資源/文化施設/受入環境/外国人受入実績の5分野に細分化し、そのうち「観光資源」における小項目は観光地の充実度/世界遺産への近接性/ナイトライフ充実度の指標で構成すると言う内容です。

またオーストラリアやシンガポール、インドにおいて都市設計・運営に採用されている「Liveability Indicator」をもとに設定されたWell Being City指標における客観指標では1.居住環境,2.公共空間から12.雇用までの12の大項目で構成されています。「1.居住環境」では1住宅当たり延べ面積/平均住宅地価/専用住宅1m2あたり家賃。「2.公共空間」では公園緑地徒歩圏人口カバー率/公園から500m圏内に住宅が存する割合。と言う内容です。

いずれも当該分野の指標として、そのものズバリのデータ項目でないことは明らかですが、ハードを中心とするオープンデータで入手できる範囲において、項目を作成した限界・苦労と工夫が垣間見えると考えます。既存のオープンデータ以外にもデータを積極的に開発していく必要性を痛感します。

現実的な方策として今回は、より成熟社会と親和性が高そうなWell Being City指標をベースに「機能・ハード指標」として1.居住性・コミュニティ 2.買い物・娯楽 3.文化・交流 4.健康・医療5.教育・福祉 6.環境・創エネ。「活動・ソフト指標」として1.多様性 2.国際性 3.賑わい 4.NPO数 5.他に無い魅力特記事項などを設定します。これらの項目についても今後試行錯誤が不可欠であると認識しています。

 
 
 

最新記事

すべて表示
今なぜ ご近所資本主義なのか? ご近所資本主義 ①

【内容】 第1章 画一化する都市と地域経済の空洞化という課題 第2章 「よき商い」と関係性が支えるご近所資本主義 第3章 多様性とレジリエンスを生む新しい資本のかたち   知人の小野裕之さんたちが「BUY LOCAL」という活動を展開し始めました。 鉄道会社の方など様々な人たちを紹介しながら、彼らが提唱する「ご近所資本主義」について勉強させていただきました。 本シリーズでは、次世代の地域活性化策と

 
 
 
都市の未来 マインド・メイキング ⑩ -共感と持続性を生む都市の新しいかたち-

【内容】 第1章 「建てる」から「意味をつくる」都市開発へ 第2章 共感を軸にした新しい経済モデル 第3章 「共感でつながる都市」がもたらす未来     第1章 「建てる」から「意味をつくる」都市開発へ これまでの都市開発は、土地の有効活用や機能配置、商業性の最適化など、目に見える成果を中心に進められてきました。 しかし成熟社会では、人々の評価軸が大きく変化しています。 利便性や効率性だけでは選ば

 
 
 
事業価値 マインド・メイキング ⑨ -「共感」を経済のエンジンに変える都市開発モデル-

【内容】 第1章 共感を中心に据えた新しい経済構造へ 第2章 3つの収益ドライバー:会員・推し活・ブランド価値 第3章 共感が循環する持続型都市経済モデルへ   第1章 共感を中心に据えた新しい経済構造へ これまでの都市開発は、テナント収益や物販売上など、従来型の商業収益を基盤としてきました。しかし、成熟社会において人々の消費行動は大きく変化しています。 物やサービスを「便利だから」「安いから」で

 
 
 

コメント


Copyright © FIACS, All Rights Reserved.

bottom of page