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次世代の沿線価値 ⑦ 卒・所有思考:シェアリビングの可能性

  • 2022年8月10日
  • 読了時間: 2分

沿線価値の向上に向けて「シェア」の考え方を拡張してはどうでしょうか。現在でも駅周辺にシェアオフィスはありますが、オフィスに加えてリビングもシェアするのです。相模原市に拠点を持つ東郊住宅社が、自社の賃貸住宅利用者用に開設した「街の食堂:トーコーキッチン」というベンチマークがあります。「3回通えば常連になる」という飲食業の通説がありますが、食事というプライベートな時間を繰り返す共体験は、仲間づくりに役立ちます。トーコーキッチンで知り合った入居者同士が新しいコミュニティになるというケースもあるそうです。プチ共同生活として相互扶助のトライアル機会になる事に加えて、個人所有が難しいハイスペックな家電製品や使用頻度の低い機器を、シェアする事によって低価格で利用できることも魅力です。立地によってファミリー対応、シングル対応、シニア対応などに分かれると思います。

ファミリー用シェアリビングでは、子育て支援機能を併設することによって、仕事の合間に子供の様子を見ることができ、休憩時間にリビングダイニングで一緒に過ごすことも可能です。炊事や洗濯も協働でこなすことができるので、家事の時短と育児負担の軽減が可能になります。

シングル用シェアリビングでは、シェアオフィスで仕事をこなしながら、洗濯を済ませ、仕事終わりにはキッチンで調理し、リビングダイニングでリラックスした時間を過ごせます。たまには大画面テレビのスポーツ観戦をみんなで楽しむことも魅力的です。

シニア用シェアリビングでは、書斎や工房、フィットネスなど余白時間を共同で過ごすきっかけの場所になります。

シェアリビングは自宅・自室のスリム化と共に、自宅以外にもう一つ居場所がある安心感を提供します。仕事だけでなく、プライベートも含めて日常生活の更なる充実を提供する街の必需品になります。シェア利用による共体験は、縛られないけれど繋がることのできるコミュニティを生み出し、次のアクションの源泉になるかもしれませんし、新しい施設ニーズも期待できます。そのきっかけを作るコミュニティマネジャーは重要で、共通項が有りそうな人同士の紹介や、つながりを演出するとともに、その場所の世話役として規範を示す役割を担います。

駅前のシェアリビングは、新しい仲間づくりを通じて、自分のテリトリーとして街なかに帰属意識を持つ機会になると考えます。

 
 
 

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