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方策2 世界観による体験アップデート シン文化観光 ⑧

  • 2024年6月14日
  • 読了時間: 3分

【内容】

  1. 文化観光の「テーマ」づくり

  2. 「場所×〇〇」で世界観づくり

  3. 街メガネとしてのアート設置

 

 

1.文化観光の「テーマ」づくり

街を観光するといっても、よほどの観光名所でもない限り、ただ歩くだけでは直ぐに飽きてしまいます。

簡単にできる文化観光の「工夫」として、「テーマ」づくりが考えられます。

街歩きの楽しみ方に「色コレクション」があります。例えば、「街の中で赤色のアイテムをコレクションしてみる」という方法です。

「赤」なら、郵便ポストや消火栓だけでなく、公園のベンチや飲食店の看板・案内サインなど、街なかで様々な赤色のアイテムが見つかると思います。

文化観光でも同じで、「テーマ毎の文化観光マップ」が有効ではないでしょうか?

「坂のある街歩き」「アニメの聖地巡礼」から「カフェ巡り」「ラーメン巡礼」など、様々なテーマ設定が可能です。

ブラタモリ的に、古地図を用意して、街の成り立ちや地形・歴史を楽しむのも面白いです。

「テーマ」を設定して街を歩いてみると、マップに載っていないポイントに気づくかもしれません。

主体的に関わることで、普段何気なく見ている街の風景が、全く違って見えます。

 

2.「場所×〇〇」で世界観づくり

文化体験をより豊かなものにするには、「場所×〇〇」で世界観を作る事が、非常に有効です。

ほとんどの場所は、神社があるだけ、川沿いや公園・並木道を歩けるだけ、高台から景色が見えるだけ、「そのまま」の状態でしかありません。

新鮮な魚介類が水揚げされる港町では、「刺身で食べるのが一番」とされ、調理法が発達しない事の例えと同じです。積極的に場所の活かす工夫が、足りないのではないでしょうか。

個々の資源に潜在力があっても、「そのまま」では、インパクトが足りませんし、リピーターも望めません。

その場所で歴史や文化を味わい、景色や街並みを楽しめる複合的な体験づくりの工夫が必要なのです。

分かりやすい例で言うとカフェ・レストランを開設することで、「場所×食事」を体験化する事が挙げられます。

さらにグランピングなどの宿泊施設化すれば、「場所×宿泊」となり、一層体験価値を高めることが可能です。

最初はピクニックイベントやキッチンカーによる暫定的な滞在体験かもしれません。

そのほかにも「場所×学び」の教室や「場所×読書」のライブラリーなど、できる限り複合的な体験価値を提供することが重要です。

 

3.街メガネとしてのアート設置

観光とは、そこにある光を観る行為と言え、アーティストに、その光を磨き上げてもらうことも可能です。

地元の人にとっては、日常的で絶対的な風景を、余所者のアーティストが、非日常に相対化することで、再発見を促すのです。

アーティスト・イン・レジデンスは、アーティストが、「関係・内省」をする拠点ですが、これを街に広げた「アーティスト・イン・タウン」をお願いしてはどうでしょうか。

「街メガネ:街を見るメガネ」としての作品制作を、お願いするのです。

課金ツールとして「視覚 AR 」が想定されます。

その場所の風景や状況などの文脈を、一層際立たせるためのアートですから、大きな創作物や目隠し塀などで遮断してしまうと、台無しになってしまいます。

リアルな世界には、「アイコンとしての最小限アートが設置」され、それを ARツールを介して鑑賞することによって、アーティストの視点を追体験できる仕組みです。

このような視点を膨らませていくことで、表層的な観光だけでなく、自分とのつながりや意味・所以にまで、思いを巡らせることができる「文化観光スキル」が養われると考えます。

これらの体験サービス・メニューを交通事業者と連携することで、パッケージ化していくことが、持続的な産業化に有効ではないでしょうか。

 
 
 

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