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基本方針 遊歩都市 ⑥

  • 2023年12月4日
  • 読了時間: 3分

【内容】

  1. これまでの論点整理

  2. 「歩ける街」から「歩くことを楽しめる街」へ

  3. 「歩く事+αの仕掛け」が、歩いて楽しい街をつくる




1.これまでの論点整理

  1. 注目を浴びる「街歩き」ですが、誰でもが気軽に参加できる「実施率の高さ」が重要です。

健康だけでなく、コミュニティ形成や街への愛着、防災まちづくりからイノベーションまで、様々な「街づくり」の促進役として、期待されます。

  1. 街あるきの効用については、生活習慣病対策などの健康面、気分転換や脳の活性化、さらに地域づくりや防犯対策など、多方面で研究報告され、知見が蓄積されています。

  2. 「道の文化」と言われる日本では、路上を売り場にして、あらゆる商品の移動販売サービスが展開され、公私が混ざる路地空間など、かつての道は生活空間でした。

戦後は、モータリゼーションによる自動車の氾濫に対応した、道路行政が都市政策の主流になりました。

2000年代から、再び人中心・ウォーカブルが唱えられるようになります。

  1. 道路には、「占用許可」をはじめ、非常に複雑な制度が設けられて、その利用を制限し、「歩く」以外の事をできなくしています。さらに「世間体」に代表される「周囲の理解」が、ますます窮屈にしています。

  2. 都市政策における「回遊性」とは、都市の価値を高めるために、消費者の滞留時間を延長させる考え方で、初動目的の「核、ブランド、長期」価値に加えて、付加目的の「吸引力、サプライズ、短期」価値を組み合わせるのかが問われています。


2.「歩ける街」から「歩いて楽しい街」に至るステップ

「歩くこと」が、健康面や様々な街づくり施策において、極めて重要なことは共有され、見直されているようです。

しかし、歩くことの楽しさや(健康目的以外の)習慣化は、失われており、様々な道路制限により、歩いて楽しい街の要因も、ほぼ無くなっているのが、現状といえます。

街歩きを再構築し、促進するためには、単に安全な歩道整備をするだけではなく、歩くきっかけやインセンティブなど「街を歩くことが楽しくなる環境」が不可欠なのです。

と言っても、いきなりヨーロッパの街並みのように、景観に優れ、個性的な店が軒を連ねる「歩いて楽しい街」ができる筈がありません。

まず、「歩く事+αの仕掛け」を丁寧に作り、それによる市民の行動変容が、新しい事業機会を生み出し、それに対応した施設・環境が整備されていくというステップが必要ではないでしょうか。

「歩ける街」から「歩いて楽しい街」に至るステップが求められています。


3.「歩く事+αの仕掛け」が、歩いて楽しい街をつくる

「歩いて楽しい街」に至るためのステップとなる、「歩く事+αの仕掛け」の鍵は、「歩く人の体験づくり」にあると考えます。

単に道や街を歩くだけよりも、一歩踏みこんで、街の人と話す「交流体験」が加わると、街の印象が変わります。

さらに積極的・能動的に、観察・表現する「参加体験」が関わると、歩く事の体験価値が一気に高まります。

高度に自動化・サービス化された「現代都市」では、お金さえ払えば、誰ともコミュニケーションする事もなく、一定の快適便利な生活を送ることが可能です。

その反面 誰とも交流することなく過ごす生活は、「人生の豊かさ」からは、乖離していくと言えます。

「人生とは、他者との相互作用によって、変化(成長)していくプロセス」であるとすると、街を歩き、人と交流する事、地域社会に貢献・参加する事こそ、人生の本質的な体験価値になるのです。

街歩きとは、「街に生きる知恵と作法」と言えるのではないでしょうか。


このことを念頭に、次回以降で「歩く事+αの仕掛け」について

  1. ひとり街歩きの工夫

  2. 街歩きを促すサービス

  3. 最新技術での街歩き

の3点で提案したいと思います。

 
 
 

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