top of page

Beyondコロナの都市づくり②「これからの都市を考える視点」

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2021年2月10日
  • 読了時間: 1分

Beyond コロナの都市を考えて行く際に必要な5つの視点について、学際的な活動をされている西村勇哉氏( NPO法人ミラツク代表)にお話を伺いました。


第1の視点:農耕文明以前とされるトルコの古代都市遺跡の発見から「まず初めに集まりありき」だったのではないか?と言う根源的な問いの必要性があると言う視点をいただきました。

集まって住むために農耕文明が生み出されたと言う事です。


第2の視点:約100年前の同時期の2枚の写真(日本の籠での旅行風景とアメリカのライト兄弟の初飛行)を元に、それぞれはどんな未来が描けるかと言う発想の起点が大きく作用すると言う話。


第3の視点:技術の進化だけで考えるのではなく、社会的な容認や経済的合理性などのよる上限設定の必要性。


第4の視点:ムーアの法則を元にした加速度的な技術の進化速度についての配慮「科学技術は思っているよりも早く進化する」と言うコト。


第5の視点:ピアノの鍵盤がタイプライターの進化に寄与したことを例に文脈による価値創造など。

今回のコロナ禍がこれらの「一度立ち止まって未来を考える機会」になるのではないか?と言う指摘をいただきました。



この文章はFIACS 2020研究「Beyond コロナの都市づくり」より抜粋・要約したものです。

 
 
 

最新記事

すべて表示
共体験の課題 共体験デザイン ④

【内容】 第1章 都市開発における「共体験」研究の現在地 第2章 都市開発における共体験研究の課題 第3章 展望に向けた問いと今後の方向性   第1章 都市開発における「共体験」研究の現在地 「共体験(Co-experience)」はもともとHCI(ヒューマン・コンピュータ・インタラクション)の分野で定義された概念ですが、現在では都市デザイン、社会学、文化研究、心理学など幅広い領域で活用されていま

 
 
 
共体験研究の変遷 共体験デザイン ③

【内容】 第1章 共体験研究の萌芽と概念の確立 第2章 共体験の社会的接合と都市研究への展開 第3章 共体験の測定・検証と都市開発への統合   第1章 共体験研究の萌芽と概念の確立 都市開発における「共体験」の研究は、1960年代から80年代にかけて、公共空間における人々の行動観察から始まりました。 ウィリアム・ホワイトの『The Social Life of Small Urban Spaces

 
 
 
共体験の定義 共体験デザイン ②

【内容】 第1章 「共体験」とは何か 第2章 都市開発における共体験の広がり 第3章 都市開発での実践方法   第1章 「共体験」とは何か 「共体験(Co-experience)」とは、複数の人が同じ時間や場所で体験を分かち合い、その中で互いに感情や意味を育てていくことを指します。 例えば、一人で食事をするのと、友人や家族と一緒に食事をするのとでは、同じ料理でも感じ方が違います。 それは、周りの人

 
 
 

コメント


Copyright © FIACS, All Rights Reserved.

bottom of page