検索

街のコンテンツ(横丁文化)の継承④

街のコンテンツの三つ目の要件は「横丁は関係特区」にあると思います。


生業現場から始まった横丁にはテナント意識がありません。

お互い様と店前掃除をし合ったり送客し合うなど一種の運命共同体的なオーナー仲間意識が浸透しています。

また狭い店ゆえの店主と客或いは客同士の親密なコミュニケーションと譲り合いも独特で、提供される料理のレベルよりも「店主・客と話したい目的客」が中心になっています。

信頼できる仲間を求める目的客が中心だからこそ知らない人同士でも会話が生まれる関係特区になるのだと考えます。

計算され尽くし没個性的な仕事場・生活場・遊び場に閉塞感を抱いた時、おシャレな店では疲れが取れない残業後など「街の福利厚生施設」としての役割を担っているのではないでしょうか?

変化が激しい社会の中で、分断され個人化による不安が高まる街だからこそ求められる「新しいコミュニティ(セーフティネット)」とも言えます。

現状は闇市を発祥とする飲み屋横丁という形でしか残っていませんが、これまで提示した「三つの特区」としての要件を備えることによって新たに創造可能だと考えます。

最近の横丁ブームを見ると体験・シェア・カジュアル志向のSNS世代は実は横丁世代の価値観を併せ持っている気がしますし、都市開発における「次世代の横丁文化の創造」にトライしていきたいと思います。

最新記事

すべて表示

Beyondコロナ16 都市をアップデートする覚悟

「泰平の眠りを覚ます上喜撰、たった四杯で夜も寝られず」 これは江戸末期の黒船襲来を題材にした狂歌です。 もちろん現在は泰平とは言えませんが、非常に今日的な状況を言い当てていると考えます。 コロナショックは未だ治療薬やワクチンが開発されない為、集いや交流という「都市文明」の否定につながるのではないかと危惧されていますが、様々なビジネス分野の方達との対話で見えてきたものは、コロナショックがこれまで日本

Beyond コロナ15 「ディベロッパー思考からの転換」

コロナショックに伴い噴出したさまざまな課題が「実は平成の30年間先送りにしてきた懸案事項であった」という認識を元にすれば、取るべき方向は明確で「リアル&オンラインのハイブリッドの推進」とそれに伴い可能性の広がる「日本バリューの見直し」の2つになります。 「これからどうなると思いますか?」という他力本願姿勢ではなく、これを革新機会として都市開発事業は従来のハードなハコ貸し業からソフト・ハードの融合し

Beyond コロナ14「ハイブリッド化による日本の魅力開花」

コロナショックを経て日本の都市機能がアップデートされることにより、働く場、住む場、遊ぶ場の自由度と選択の幅が広がると共に、様々なリアル&オンラインの相乗効果が期待されます。 オンライン[情報]×リアル[人・場・街]が[ストーリー、感動、価値]につながるスパイラルを生み出します。 リアル&オンラインだからいろいろなアイディアの小商い、イベントが可能になります。 オンラインでの予行演習を経ることで、マ

Copyright © FIACS, All Rights Reserved.