検索

機能的価値、情緒的価値そして社会的価値へ

先日、某商業施設の活性化策を求められました。

駅前中規模でGMSが核店舗になっているのですが、ネット通販や駅ナカ商業、郊外大型モールなどとの競合の中で、右肩下がりの売り上げに歯止めがきかない状況だと言います。

思い浮かんだのがフィリップ・コトラーの「マーケティング3、0」にあるキーワード「機能的価値、情緒的価値、社会的価値」の3階層でのブランディングです。

洗剤を例にした解説では「汚れが落ちる:機能的価値」や「香り、ソフトな仕上がり:情緒的価値」だけではなく「節水・節電=環境に優しい:社会的価値」での差別化が必要になっているという指摘です。

同様に考えると商業施設も日用品が揃うというGMSの機能的価値や時間消費対応などの情緒的価値を超えて、「何らかの社会的価値」によるブランディングが必要とされていると言えます。

「教育・子育て・健康・環境・創業支援等」さまざまなテーマが考えられますが、大切なことはそれが「場当たり的&付け焼刃的」ではブランディングにつながらないということです。

社会的価値を最大化してくために関連MDの集積や地域連携活動の方向性も合わせて考える必要があります。

私たちが提唱する「ソーシャルハブ施設を核にしたソフトインフラ開発」のスタンスがそこに求められていると実感しました。

最新記事

すべて表示

次世代エリマネ(TCD)の時代⑤ Town Contents Development:街のコンテンツ価値化の展開方策

街のコンテンツを価値化して展開・活用していくためには、インプット&アウトプットを戦略的に設計し、街の潜在力を開発する必要があります。 まずインプットの段階では街のコンテンツ資源を「複層的に見える化」していく視点が必要です。従来の名所旧跡的な観光資源だけでなく、近年ではアニメツーリズムや産業ツーリズム、体験ツーリズムなど様々な視点での集客・観光資源化が可能になっています。世界最大の旅行口コミサイト:

次世代エリマネ(TCD)の時代④ Town Contents Development:街のコンテンツ価値創造の基本方針

よく「まちづくり」の現場から「街の情報発信が不足している」という課題を耳にしますが、相対評価ができていないと認識してしまいます。2020年度のデータ流通量は数千億ギガバイトという膨大な情報洪水の状況です。個人のこだわりや手法を羅列して発信するだけでは、どれほど大量に情報発信したとしても、他の担い手との違いも分からずネタ切れし、効果が現れないのは当然と認識すべきです。【個の魅力はグルーピング&体系化

次世代エリマネ(TCD)の時代③ 需要視点からの必要性

従来のとにかく容積率を追求する集積志向の都市開発が曲がり角に差し掛かっています。成熟社会化に加えてコロナ禍によって、移動・交流/集積・集客/一斉・一律に対する人々の価値観が急速にシフトし、いわば都市の根幹原理である「規模の合理性」が疑問視され流ようになったからです。 WEB 会議の定着やネットショッピングの普及に象徴されるように、オンライン1stを基盤にして「リアルで必要なモノと必要でないモノとの