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「推し活」の未来 「推し活」文化 ⑩

【内容】

  1. 応援消費

  2. 共創関係「プラスα」づくり

  3. 「推しコン」文化の時代へ_

 

 

1.応援消費

「推し活消費」に近い考え方に「応援消費」があります。

こちらは、「応援する目的で、ものやサービスを購入・体験する消費行動」と定義されています。

東日本大震災で被害を受けた地域の農産物・海産物の積極的な購入や、コロナ禍で、売り上げが低迷する飲食店に対する応援などで、一般化し生活に浸透してきています。

応援消費の特長として、

  1. 満足度やモチベーションが高い:物があふれる現代では、「欲しいものがない」「モノより体験・思い出を大切にしたい」という消費者が増えています。「なぜそれを買うのか?なぜそこで買うのか?という意味づけが強く行われる応援消費は、満足度やモチベーションが高い傾向にあります。

  2. SNSで発信・受信しやすい:生産者が困っていることを SNSで発信した投稿が注目され、消費者が応援消費して、それを SNSで投稿すると、拡散していく効果があります。

 

2.共創関係「プラスα」づくり

同じ応援消費でも、若年男性は「純粋な応援」として消費する傾向があるのに対し、中高年男性は「周囲からよく見られたい」という他者目線が強い特徴があります。

また女性は、男性よりも「自分が欲しいもの=実利」がモチベションになっているようです。

このように、「狙いたい顧客」に合わせた訴求ポイントの設定が必要です。

また、ブランドや企業が、生活者からの応援を得るためには、「困った時だけ助けを求める」、いわゆる「ニワカのお付き合い」は避けるべきで、日頃からブランドや企業の思いを明確に提示し、共感を得て良好な関係性を形成すておく必要があります。

その上で、単純に物を購入して消費するだけではなく、そこに存在するドラマに自分も参加している喜びを感じられる「ストーリー」を持たせることで、強く長く消費者を惹きつけます。

「不用意な押し付け」は敬遠される可能性があり、「利己的ではない振る舞い」で、共創関係を作るという意味で、「推し活」と同様です。

現状の「応援消費」のモチベーションは、意義やストーリーですが、「推し活」における「AKB」のような共創関係「プラスα」の仕組みが有れば、さらに普及するのではないでしょうか。

 

 

3.「推しコン」文化の時代へ

消費がコモディティ化し、自分の欲求を満たすだけではなく、「他者への投資」という側面を持つ様になります。

自分ではなく「他者と代理」にして、その「頑張りや成長に投資」するわけです。

投資ですから、未熟な現状はさておき、目指すべきゴールと、成長プロセス、それを支援するファンの存在感などが、設計される必要があります。

AKBに代表されるように、ファンは未熟な彼女(彼)らの無名時代から応援し、自分たちがここまで育ててきたという感覚を持つようになります。

顧客参加型の生産プロセスと同じで、心理的所有感が向上するわけです。

自分が「推す」と決めた対象が、アイドルとして成長する事に、「自分が寄与する事」を楽しむという心理です。

「推し」の成長とファンの寄与とを、可視化し物語を紡ぐ仕組みとして、ランキングや総選挙、リーグ戦など、さまざまな形式で「対戦コンテンツ化」します。

単に「推し」を支える「推し活」ではなく、「推しとファンとの共創」を「推しコン(コンテストまたはコンテンツ)」として、事象そのものを楽しむ時代になっています。

「生活」そのものを「推しコン」の対象として楽しんで行く未来になると予想します。

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