第4章 集客ビジネスは、どう進化してきたのか 参加デザイン ④
【内容】 1.「集める」ことが最大の目的だった時代 2.「満足」から「関係」へ 3.これからは「参加を育てる」時代へ 1.「集める」ことが最大の目的だった時代 集客ビジネスは、時代とともに少しずつ進化してきました。 かつて最も重要だったのは、「いかに多くの人を集めるか」でした。 新しい施設をつくる。 有名な出演者を招く。 大きなイベントを開催する。 広告を出して来場者を増やす。 こうした取り組みは、高度経済成長期から人口増加の時代にかけて、大きな成果を生み出しました。 評価指標も、とても分かりやすいものでした。 来場者数。 売上。 チケット販売枚数。 施設の稼働率。 つまり、「人を集めること」が、そのまま成功を意味していたのです。 もちろん、この考え方は現在でも重要です。 しかし、人口減少や市場成熟が進む中で、「集めること」だけでは事業の持続性を確保することが難しくなってきました。 集客は、ゴールではなく、関係づくりのスタートになったのです。 2.「満足」から「関係」へ 次に重視されるようになったのは、「また来てもらうこと」でした。...
5 時間前読了時間: 3分
第3章 参加デザインは、すでに始まっている
【内容】 1.スポーツは「観戦する場所」から「参加する街」へ 2.劇場は「鑑賞する場所」から「世界観を楽しむ街」へ 3.成功の共通点は「参加デザイン」にある 1.スポーツは「観戦する場所」から「参加する街」へ 横浜スタジアムを本拠地とする横浜DeNAベイスターズは、近年、日本のプロスポーツ界でも特に注目される成長を遂げています。 その背景には、強いチームづくりだけではなく、「参加の仕方」を変えたことがあります。 かつてのスタジアムは、試合を観戦するためだけの場所でした。試合開始前に入場し、試合終了とともに帰宅する。それが一般的な利用スタイルでした。 しかし現在は、その体験が大きく変わっています。 試合前には横浜公園でイベントが開催され、キッチンカーやグッズショップを楽しむ人がいます。 試合を観戦しない人でも、公園の雰囲気を味わい、チームカラーに包まれた街を歩くだけで、ベイスターズとの接点を持つことができます。 試合後も、周辺の飲食店や商店街で余韻を楽しむ人が少なくありません。 つまり、試合は一日の体験の中心ではありますが、そのすべてではあ
3 日前読了時間: 3分
第2章 従来型集客ビジネスの限界 参加デザイン②
【内容】 1.イベントは成功した。しかし、その後が続かない 2.「来場者数」だけでは、本当の価値は測れない 3.施設を競う時代から、関係性を育てる時代へ 1.イベントは成功した。しかし、その後が続かない 「大勢のお客様に来場していただき、大盛況のうちに終了しました。」 イベント終了後、このような報告を耳にすることは少なくありません。 確かに、多くの来場者が集まり、会場が賑わえば、そのイベント自体は成功だったと言えるでしょう。しかし、その賑わいは翌日も続いているでしょうか。その施設を再び訪れたいと思う人はどれだけいるでしょうか。そして、その街との新しい関係は生まれたでしょうか。 従来の集客ビジネスは、「一度来てもらうこと」を目標として発展してきました。 広告を出し、魅力的なイベントを企画し、来場者数を増やすことが成果として評価されてきたのです。 この考え方は、高度経済成長期や人口が増加していた時代には、とても合理的でした。新しい施設やイベントが次々に生まれ、多くの人が「初めて体験すること」に価値を感じていたからです。 しかし現在では、イベン
9月18日読了時間: 4分
















