第8章 参加を育てる 参加デザイン ⑧
【内容】 1.一度の来場を、一度で終わらせない 2.「次の参加」を設計する 3.目指すのは「長い関係」である 1.一度の来場を、一度で終わらせない 集客ビジネスでは、「新しいお客様を集めること」に多くの労力と費用がかかります。 広告を出し、イベントを企画し、キャンペーンを実施して、ようやく一人のお客様に来場していただくことができます。 しかし、その方が二度と訪れなければ、また最初から同じ努力を繰り返さなければなりません。 一方、一度来場した方が再び訪れ、さらに何度も利用してくださるようになれば、施設との関係は大きく変わります。 一回の利用が二回になり、二回が五回になれば、その人が施設にもたらす価値は何倍にもなります。 参加デザインでは、この「一度の参加を継続的な参加へ育てること」を重視します。 集客とは、一度きりの出来事ではありません。 人との関係を育てるプロセスなのです。 2.「次の参加」を設計する 多くのイベントは、当日のプログラムを丁寧に設計しています。 しかし、イベントが終わった後、「次は何を楽しめばよいか」まで設計されている例は
21 時間前読了時間: 3分
第7章 参加の入口を増やす 参加デザイン ⑦
【内容】 1.最初の一歩は、できるだけ小さくする 2.入口は一つではない 3.入口は「空間・プログラム・情報」でつくる 1.最初の一歩は、できるだけ小さくする 「もっと多くの人に参加してほしい。」 これは、あらゆる集客施設に共通する願いです。 しかし私たちは、興味を持ったからといって、すぐに本格的な参加をするわけではありません。 例えば、新しいレストランができたとします。 最初から特別なコース料理を予約する人は少ないでしょう。 まずは店の前を通り、雰囲気を眺める。 ランチを食べてみる。 気に入れば、家族や友人を連れてくる。 そして特別な日に利用するようになります。 人との関係は、このように少しずつ育っていきます。 文化施設やスポーツ施設も同じです。 最初からチケットを購入してもらうことだけを考えるのではなく、「少し立ち寄ってみよう」と思えるきっかけを数多く用意することが重要です。 参加デザインの第一歩は、人を集めることではありません。 最初の一歩を踏み出しやすくすることなのです。 2.入口は一つではない 従来の集客では、参加の入口は一つで
3 日前読了時間: 3分
第6章 二元型からグラデーション型参加デザインへ
【内容】 1.参加は「する・しない」ではない 2.グラデーション型参加デザインとは 3.グラデーション型参加デザインの三つの設計原則 1.参加は「する・しない」ではない これまで、多くの集客施設では参加を二元的に考えてきました。 イベントに参加した人。 参加しなかった人。 チケットを購入した人。 購入しなかった人。 施設を利用した人。 利用しなかった人。 このように、「参加する」「参加しない」という二つの状態で利用者を捉えてきたのです。 しかし実際には、人との関わり方はもっと多様です。 街を歩くだけの人もいます。 少し立ち寄る人もいます。 カフェだけ利用する人もいます。 展示を見る人もいます。 イベントへ参加する人もいます。 さらに、スタッフとして支える人や、一緒に企画を考える人もいます。 このように、人と場との関係は一気に変わるものではありません。 少しずつ深まりながら育っていくものです。 つまり、参加とは「ある・ない」ではなく、「深さ」のある連続した状態なのです。 だからこそ、これから求められるのは、「参加するかどうか」を考えることではな
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