第7章 参加の入口を増やす 参加デザイン ⑦
【内容】 1.最初の一歩は、できるだけ小さくする 2.入口は一つではない 3.入口は「空間・プログラム・情報」でつくる 1.最初の一歩は、できるだけ小さくする 「もっと多くの人に参加してほしい。」 これは、あらゆる集客施設に共通する願いです。 しかし私たちは、興味を持ったからといって、すぐに本格的な参加をするわけではありません。 例えば、新しいレストランができたとします。 最初から特別なコース料理を予約する人は少ないでしょう。 まずは店の前を通り、雰囲気を眺める。 ランチを食べてみる。 気に入れば、家族や友人を連れてくる。 そして特別な日に利用するようになります。 人との関係は、このように少しずつ育っていきます。 文化施設やスポーツ施設も同じです。 最初からチケットを購入してもらうことだけを考えるのではなく、「少し立ち寄ってみよう」と思えるきっかけを数多く用意することが重要です。 参加デザインの第一歩は、人を集めることではありません。 最初の一歩を踏み出しやすくすることなのです。 2.入口は一つではない 従来の集客では、参加の入口は一つで
10 時間前読了時間: 3分
第6章 二元型からグラデーション型参加デザインへ
【内容】 1.参加は「する・しない」ではない 2.グラデーション型参加デザインとは 3.グラデーション型参加デザインの三つの設計原則 1.参加は「する・しない」ではない これまで、多くの集客施設では参加を二元的に考えてきました。 イベントに参加した人。 参加しなかった人。 チケットを購入した人。 購入しなかった人。 施設を利用した人。 利用しなかった人。 このように、「参加する」「参加しない」という二つの状態で利用者を捉えてきたのです。 しかし実際には、人との関わり方はもっと多様です。 街を歩くだけの人もいます。 少し立ち寄る人もいます。 カフェだけ利用する人もいます。 展示を見る人もいます。 イベントへ参加する人もいます。 さらに、スタッフとして支える人や、一緒に企画を考える人もいます。 このように、人と場との関係は一気に変わるものではありません。 少しずつ深まりながら育っていくものです。 つまり、参加とは「ある・ない」ではなく、「深さ」のある連続した状態なのです。 だからこそ、これから求められるのは、「参加するかどうか」を考えることではな
3 日前読了時間: 3分
第5章 参加デザインとは何か 参加デザイン ⑤
【内容】 1.設計するのは「イベント」ではなく「関係性」である 2.参加には「深さ」がある 3.参加デザインは、あらゆる「場」に応用できる 1.設計するのは「イベント」ではなく「関係性」である 「参加デザイン」と聞くと、多くの人は参加型イベントやワークショップを思い浮かべるかもしれません。 しかし、本シリーズでいう参加デザインは、それらとは少し意味が異なります。 参加デザインとは、人と場との関係が、一度きりの利用で終わるのではなく、少しずつ深まり、やがて主体的な参加や共創へと発展していくプロセスを設計することです。 つまり、設計する対象はイベントそのものではありません。 人と場との「関係性」です。 従来の集客では、「イベントを成功させること」が目的でした。 魅力的なプログラムを企画し、多くの人を集め、満足して帰っていただくことが評価されてきました。 もちろん、それは今でも重要です。 しかし参加デザインでは、その先を考えます。 イベント終了後にも、「また来たい」「もっと関わってみたい」「誰かに紹介したい」という気持ちが生まれ、人と場との関係が少
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