top of page
検索

CAMPUS2.0 ① 人生100年時代のライフプランと学び

人生100年時代という言葉が定着するようになって久しくなります。大企業は政府の指導に従って、退職年齢を60歳から65歳に引き上げる一方で早期退職を募っています。政府は年金の支給年齢を遅らせる為にも、最低70歳できれば80歳近くまで、生涯現役を求めているのです。60歳以降80歳までの20年間、さらに言えば役職定年となる50歳以降の30年間のライフプランが必要な時代にシフトしたという認識が必要です。加えて技術革新や商品サイクルの加速によって、会社そのものの寿命がどんどん短くなってきている状況です。倒産企業の主要産業別平均寿命(東京商工リサーチ:2018年)は製造業で33.9年、小売業は24.2年、サービス業では17.7年です。20歳〜80歳の60年間に2〜3回の転職が必要な計算になります。従来の20歳前後まで学校で学び、新卒で就職して終身雇用で定年まで勤め上げて、退職金と年金で余生を送るという「富士山型」の人生ではなく、何度かの転職を前提にした「八ヶ岳型」のライフプランを覚悟する必要があるのです。その為には時代をキャッチアップする為にも学び直しが欠かせません。社会人の学び直しについての調査では、30代の学び直しニーズが90%弱に及ぶのですが、実践しているのは11%(文科省調査:2015年)で欧米諸国平均の26%の半分以下に止まっている状況です。

これまでは一部の大企業でしか、現実的な施策に落とし込めなかった「社会人の学び直し」ですが、オンライン学習の浸透で可能性が広がりつつあります。デジタル系、 ICT系に限らず、スキルアップのための学習プログラムは多種多様になってきています。働き方改革やコロナ禍に伴うリモートワークの浸透で、着実に労働時間は減ってきています。今まで以上に先行き不透明で、MBAに限らず、どんなスキルが必要かは不明といえます。何を学んで良いか分からないから、何も手をつけずに流されるのか?(それで逃げ切れるのか?)自分なりに考え仮決めして貪欲に学び続けるのか?個人が仕事や暮らしを楽しむための差分になりそうです。


最新記事

すべて表示

【内容】 街歩きの「テーマ」づくり 見立てアート視点 メタ思考で街を楽しむ 1.街歩きの「テーマ」づくり 街を歩くといっても、ただ歩くだけでは、直ぐに飽きてしまいます。 体力づくりのために歩くのなら別ですが、街歩きを楽しむための「工夫」を持った方が、継続・習慣化できるのではないでしょうか。 簡単にできる街歩きの「工夫」として、「テーマ」づくりが考えられます。 「坂のある街歩き」「アニメの聖地巡礼」

【内容】 これまでの論点整理 「歩ける街」から「歩くことを楽しめる街」へ 「歩く事+αの仕掛け」が、歩いて楽しい街をつくる 1.これまでの論点整理 注目を浴びる「街歩き」ですが、誰でもが気軽に参加できる「実施率の高さ」が重要です。 健康だけでなく、コミュニティ形成や街への愛着、防災まちづくりからイノベーションまで、様々な「街づくり」の促進役として、期待されます。 街あるきの効用については、生活習慣

【内容】 回遊性に関する研究の沿革 回遊性の定義 回遊性の工夫 1.回遊性に関する研究の沿革 「回遊性」という言葉は、1990年代以降、街づくりにおいて、頻出するようになります。 デジタル大辞泉によると、元の意味は、「魚や鯨が、産卵などのために、定期的に移送する性質」ですが、これが転じて、「買い物客が、店内や商店街を歩き回る事」となっています。 「滞留時間と買い物単価とは、比例する」という研究報告

bottom of page