検索

Beyond コロナ7 想定外の2020

一般社団法人国際文化都市整備機構(FIACS)では「ポスト2020の都市開発」をテーマに40社余りの企業及び学識者で共同研究を進めて参りました。

その「ポスト2020」の言葉が持つ意味がすっかり変わってしまいました。

当初想定していたのは「ポスト東京五輪」としてオリンピック景気後の「超成熟社会ニッポンにおける国際競争力とは何か?」であり、文化を軸にした都市開発のあり方を模索するつもりでした。

しかしコロナショックを経た「ポスト2020」は、これまで「そのうちに導入したい」としてきたテレワークやEコマースはもちろんオンラインの会議や授業、診療、さらにはオンラインでのコンサートや飲み会までを一気に導入体験・実装させてしまいました。

その結果テクノロジーを活用した柔軟な生活スタイルの可能性を実感するとともに、今までの生活では当たり前だった行動の見極めが急速に進んだのではないかと考えます。

具体的には非接触を促進するための「キャッシュレス」はもちろんのこと、「本当に必要なリアル(会議、移動、体験)」とそれ以外、みんなと一緒・横並びなら安心ではなく「個で判断し行動する大切さ」、家と会社とそれ以外のサードプレイスという分類ではなく「家的にも会社的にも使える場所」などなど さらに慶應義塾大学の安宅教授の言に従えば「ポスト2020」では「afterコロナではなくwithコロナ」時代を覚悟した社会構築が必要だということになります。

これまで最も効率的であった都市の「高密集住環境」に対して、コロナを始めとする様々な疫病などの安全性を踏まえた「開・疎ハコレス環境」が不可欠になってくると説かれています。 Withもafterもまとめて「コロナショックを超える」という意味で 「Beyond コロナ」と定義した上で、IMF専務理事による「世界恐慌以来の経済危機」に直面するとの見通しに接して思考停止しているだけではなく、生き抜いていくための道筋を模索していきたいと考えます。

最新記事

すべて表示

Beyond コロナの都市づくり 15「ソシオエコロジカル・ディベロップメント(SED)の時代」

都心、郊外、田園が「選ばれる」ためにそれぞれの特性に磨きをかけ競う時代。 都心におけるオフィスも商業も事業の舞台となる立地特性を踏まえコンテンツとしての価値向上を図る時代。 立地特性を際立たせ魅力化を図る方策としてリアルとオンラインとのハイブリッドでのコンテンツ作りが有効だと考えます。 土地の歴史や伝承を紐解きヒト、モノ、コトを再発見しコンテンツとして再構築するのです。 物語、アニメ、ゲームなどに

Beyond コロナの都市づくり 14 「Beyondコロナに対応した都市機能シフト②」

今回のコロナショックで最も影響を受けたのは、物販・飲食やエンタメなど都市型サービス業と言えます。 コロナショック以前から成熟社会化やEコマースの台頭によるダウントレンドはあったのですが、インバウンドに支えられ先送りにしてきた懸案事項が一気に噴き出した様相です。 現状は7%弱のEC化率が世界平均の20%近くまで想定し、「リアル商業の価値」を問い直す必要があります。 「物を買ってくれない」×「店に来て

Beyond コロナの都市づくり 13 「Beyond コロナに対応した都市機能シフト①」

都心部の企業オフィスが縮小するニュースが続きます。 テレワークの定着により出社率が半減している企業も多いようですから、当然の流れだと思います。 ただテレワーク対応できる就業者は首都圏でも5割程度と言われますので、そのうちの半数が縮小の動きを見せたとしても、ソーシャルディスタンスを踏まえたレイアウトになる事もあり、実減は1割強程度になるのでは無いでしょうか。 オフィスの環境性能にはこれまで以上に敏感

Copyright © FIACS, All Rights Reserved.