今回のコロナショックで最も影響を受けたのは、物販・飲食やエンタメなど都市型サービス業と言えます。
コロナショック以前から成熟社会化やEコマースの台頭によるダウントレンドはあったのですが、インバウンドに支えられ先送りにしてきた懸案事項が一気に噴き出した様相です。
現状は7%弱のEC化率が世界平均の20%近くまで想定し、「リアル商業の価値」を問い直す必要があります。
「物を買ってくれない」×「店に来てくれない」状況を踏まえると単に良いモノを売るだけ、美味しいモノを作るだけでは存続できないことは自明と言えます。
単独のお店だけではなく物販、飲食、サービスの垣根を超えた「共同での存在感ある生活提案」が必要です。
近年、Jリーグだけでなく、バスケット、卓球、ダンスなどが次々を「リーグ」を立ち上げていることがヒントになるのではないでしょうか。
個人で集客できるスーパースターはごく一部でも、チームを作りリーグ戦として対戦していくことでコンテンツとしてファンに支持され価値を高め、スポンサードをはじめ様々なマネタイズが可能になります。
実売の主戦場がECにシフトすることを覚悟した上で、商業施設などの都市型サービス施設のコンテンツ化が不可欠になると認識します。
この文章は「Beyond コロナの都市づくり( FIACS編 都市出版)」より抜粋・要約したものです。
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