top of page

Beyond コロナの都市づくり①「リアル都市の価値」

  • 2021年2月8日
  • 読了時間: 2分

コロナ禍で新しい生活様式が模索される中、「リアル都市の価値」について、小泉秀樹先生(東京大学まちづくり研究室教授)にお話を伺いました。

都市の構造は非常に単純化すると「Place:人が集い活動する場」と「 Link:移動の場」からなり「都市計画とはこの要素をどう組み立てるのか」だと言えるそうです。

近代都市計画が生まれた当初は生産拠点の集まる都心の不衛生なPlaceと人々の生活拠点のPlaceとを如何に隔離しながら Link させるかがテーマだったそうですが、衛生技術の進展に伴い「都心居住」志向になったのは日本では1990年以降の比較的新しい潮流だということでした。

それが今回のコロナ禍で「都市における新しい環境性能(風の道、光の庭など)の具備」がテーマにし得ざるを得ないという事です。

実際クリエイティブワークを含むホワイトカラーの仕事の殆どがオンラインで事足りるのを体験し、リアルな都市に残された価値は Placeにおいては「信頼の構築機会」や「歴史性や本物性の有無」など、より本質的な部分に移行するのではないかと指摘されました。

そして Linkにおいては移動の縮小を踏まえた「Place化の動き」が挙げられます。

パリ市の「15分都市圏構想」のように小さな生活圏における生活環境を充実させる潮流が顕在化してきています。

東京一極集中ではなく多極連携という選択肢が持てるようにな流のではないでしょうか。


この文章はFIACS 2020研究「Beyond コロナの都市づくり」より抜粋・要約したものです。

 
 
 

最新記事

すべて表示
都市開発のアップデートの方向性 メタ・ディベロップメント 05

【内容】 第1章 従来の「床を貸して稼ぐ:倉庫型都市開発」は限界 第2章 これからの都市は「意味を祀り、関係を育てる場:神社型都市開発」へと転換すべき 第3章 「関係で稼ぐ」都市は持続性と競争力を両立させる     第1章 従来の「床を貸して稼ぐ:倉庫型都市開発」は限界 これまでの都市開発は、駅近や容積率といった立地条件を最大限に活かし、人や機能を効率よく収め、床を貸すことで収益を上げる「倉庫型」

 
 
 
文脈の重要性 メタディベロップメント 04

【内容】 第1章 都市の価値は「場所の文脈」によって決まる 第2章 文脈は「テーマコミュニティ」を通じて価値に転換される 第3章 文脈を「育て、編集する」ことが次世代の都市開発の役割     第1章 都市の価値は「場所の文脈」によって決まる 前項での認識にくわえて私たち検討では、都市や施設の価値は、立地条件や規模、機能の充実度だけで決まるものではないという認識から議論が始まりました。 むしろ、その

 
 
 
コンテンツの拡張可能性 メタバリュー・ディベロップメント 03

【内容】 第1章 コンテンツを起点に価値を拡張できる可能性 第2章 XRやデジタルは「コンテンツを拡張する装置」である 第3章 コンテンツの拡張が多元価値(メタバリュー)創出の第一段階     第1章 コンテンツを起点に価値を拡張できる可能性 私たち検討は、都市開発において価値創出の出発点となるのは、立地や規模ではなく、核となるコンテンツの存在であるという認識から議論が始まりました。 明確なテーマ

 
 
 

コメント


Copyright © FIACS, All Rights Reserved.

bottom of page