検索

Beyondコロナ16 都市をアップデートする覚悟

「泰平の眠りを覚ます上喜撰、たった四杯で夜も寝られず」

これは江戸末期の黒船襲来を題材にした狂歌です。

もちろん現在は泰平とは言えませんが、非常に今日的な状況を言い当てていると考えます。

コロナショックは未だ治療薬やワクチンが開発されない為、集いや交流という「都市文明」の否定につながるのではないかと危惧されていますが、様々なビジネス分野の方達との対話で見えてきたものは、コロナショックがこれまで日本が先送りしてきた変革潮流や IT 化の立ち遅れなどの課題を一気に加速させると共に、過度な規模拡大や一極集中を是正するという状況でした。

コロナショックとはまさしく平成の30年間、変化を嫌い、停滞し「眠り」続けてきた日本を大きくゆり起こす「黒船」であると捉えられます。

私たちは自ら変革できない日本社会の特性、「これからどうなるのか?」という質問ばかりを並べる他力本願体質を超えて、「コロナショックを黒舟・外圧と捉え変革していく覚悟」が問われているのです。今こそBeyond コロナの時なのです。

これを革新機会と捉え、これまでのどちらかと言うと不得手な「経済、システム」での国際競争だけではなく「文化×  DX」により日本らしい魅力・強みを発揮していくべきだと考えます。

  1. 移動価値のシフトは役務としての移動を減らし、ライフスタイルの選択性を高め、目的性のある移動、しかも移動中も楽しめる生活を実現します。

  2. 集積価値のシフトは不特定多数の集積・雑踏ではなく、顔の見える穏やかな賑わいやハンドリングデキる円滑な人流を実現します。

  3. 一斉価値のシフトは朝夕のラッシュや盆暮れの休暇などの監修の囚われない優位性と快適性の実感を通して「自律」行動に伴うピーク平準化を実現します。

さらにこれらの価値シフトが重なり、「会社に通う生活」という平板なライフスタイルではなく、一億総複業時代の幅広いメタワークによる自己実現・自分表現機会を通じて、日本人の得意な N 次創作、遊びアレンジ能力が遺憾なく発揮され、世界的にも多彩で豊かな国土・風土を舞台に、世界が憧れる集う生活文化が育まれるのではないでしょうか。

時代はまさに「次世代の幸福最大化のための最適投資としての都市開発」を求めているのです。

真の国際文化都市の推進です。

最新記事

すべて表示

コミュニティを育むリアルな「都市(まち)」FIACS常務理事 小林洋志

今年2月に発刊されたFIACSの2冊目の単行本、「beyondeコロナの都市づくり」には、「Socio Ecological Development(SED)」という副題がある。 直訳は「社会生態学的な開発」だが、この副題には、これからの時代、自然の生態系と人間の社会システムを不可分な社会生態系としてとらえ、持続可能な都市づくりを目指すべきだとの意味を込めている。昨今、頻繁に目にするSDGsや、E

「リアル×バーチャルの新たな世界」 吉美

このままコロナ禍を経て、バーチャル中心の世界になったらと心配する人が多い。幼い頃テレビでみた烏賊みたいな火星人のように知的生物の成れの果てのように進化してしまうのではと。(笑) 映画やドラマの聖地巡礼が流行っているがあれはバーチャルを求めに行っているのか、リアルを求めに行っているのか。 バーチャルだけだと空虚感が出てしまい、リアルだけだと閉塞感が出てしまう。人は既にその欠点に気がついて、「ミックス

「コロナ禍を経たリアルな街の強みと可能性」  株式会社KADOKAWA・2021年室エグゼクティブプロデューサー 一般社団法人メタ観光推進機構理事玉置泰紀

ところざわサクラタウンの強運と必然性 昨年7月にオープン予定だった、埼玉県所沢市にKADOKAWAが作った新本社、ところざわサクラタウンは、新型コロナ感染症が直撃し、グランドオープンは11月6日にずれこんだ。本来はロジスティック・物流の拠点であり、印刷工場だったのが、いつしか、新本社になり、美術館と博物館、図書館をハイブリッドした角川武蔵野ミュージアム、大小のホールであるジャパンパビリオン、EJア