top of page
検索

Beyondコロナの都市づくり 12 「 Beyondコロナ時代の都心、郊外、田園②」

どこででも働ける時代=どこででも暮らせる時代の「都心の価値」はどうなるのでしょうか?

都心オフィスの見直しなどは確実に進展していくと思われますが、「リアルの価値」を見極めた上でのREデザインが街を変えていくのだと考えます。

今回のテレワークの経験からリアルの持つ「全的臨場性」に伴う文脈、熱量、情報の一覧性はオンラインに代替できないと言う認識も共有されてきたと思います。

それを踏まえビジョンやパッション・企業文化を共有する場としての企業オフィスや様々なクリエイティビティが出会い、融合する場としてのサードワークプレイスなどの働く場に加えて、新しい人、モノ、コトとのセレンディピティを楽しむ場としての商業・遊ぶ場として都心の魅力を磨き上げていく必要があります。

多様な情報の融合・昇華が重要な都心機能だとすると、閉じたビルの中ではなく人々が行き交う接点となる「 Linkage Place(街ぎわ環境)」が主舞台になると考えます。

この舞台で従来の芸能・文化だけでなく、食、ファッション、音楽、映像、ゲームなども含む「超・文化」が受発信し合うようになると14世紀のペストの後にルネサンスが生まれたように「Beyondコロナの都市文化」が花開くのでは無いでしょうか。


この文章は「Beyond コロナの都市づくり( FIACS編 都市出版)」より抜粋・要約したものです。

最新記事

すべて表示

今 なぜ「道の駅」なのか? シン道の駅 ①

【内容】 登録件数1200ヵ所を突破したヒット施策 進化する道の駅 「道の駅」のあり方検討     1.登録件数1200ヵ所を突破したヒット施策 郊外の幹線道路をいくと、よく見かけるようになったのが「道の駅」です。 「道の駅」とは一般道路に整備された「高速道路のサービスエリ...

プロジェクト推進の未来 ベクトル・メイク ⑩

【内容】 都市開発プロジェクトの手順 未来に踏み出す 都市開発の成功とは       1.都市開発プロジェクトの手順 都市開発関係の仕事に就いて30年余りになりますが、以前から疑問に思っていたことがあります。 それは「どうして何度も、何度も、計画を作り直す手戻りが起こるのか...

ストーリー化 ベクトル・メイク ⑨

【内容】 ワークショップの熱狂と限界 ストーリーとして組み立てる 企業連携で外圧を活用する     1.ワークショップの熱狂と限界 前述した通り、 ワークショップは、適切なファシリテーションによって、心理的安全性が確保された「前向きな場」が醸成されると、一種の熱気を帯びてき...

Comments


bottom of page