top of page

2017年度第二回全体会議

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2017年10月30日
  • 読了時間: 2分

先日、2017年度FIACS第二回全体会議を開催しました。

基調講演は「健康医療福祉都市」を提唱するリハビリの権威:酒向正春先生による「健康・医療の考え方」と、タイムアウト東京社長の伏谷博之氏による「インバウンドの考え方」でした。

酒向先生からは単に機能回復を促すだけでなく「人間力の回復まで視野に入れたリハビリを目指す舞台としての都市づくりには安心安全はモチロン、アートやコミュニケーションを積極的に仕掛けられていく必要がある」というお話でした。

高齢者や障害者の視点を盛り込むことが、最終的には都市のバリューアップにつながるという「目からウロコ」のお話でした。

そして伏谷さんからも「外国人目線とは、従来の地元の観光力学のしがらみからの離脱である」という指摘と「24時間ロンドンビジョン」を例にナイトエコノミーへの対応も単に風営法改正というレベルで語るのではなく、「昼間できることは夜間もやれるべき」というライフスタイルの多様性やビジター需要への対応方策として導入すべきという考え方でした。

双方のお話からのインサイトとして、従来の「建設視点での都市づくり」から近年の「商業そしてビジネス拠点視点での都市づくり」だけでなく、成熟社会、グローバル社会に対応するためには「健康福祉やインバウンド、ナイトエコノミーなども含めたより多様な視点での都市づくり」が求められるということです。

都市づくりをしていく上では様々な分野のディレクター視点でのストーリーを纏っていく必要があるという刺激的なディスカッション結果を共有した全体会議になりました。

 
 
 

最新記事

すべて表示
日本的OSはどのように形成されたのか 日本的OS ④

【内容】 自然との共生から始まった「関係性の思想」 武家の倫理と共同体の協調 二重構造と現代的再評価     1.自然との共生から始まった「関係性の思想」 日本的OS──すなわち「空気を読み、相手を察し、秩序を保つ非言語的な社会システム」は、けっして近代に偶然生まれたもので...

 
 
 
揺れる世界、穏やかな日本“見えない秩序” 日本的OS ③

【内容】 怒りと正義が衝突する世界 なぜ日本は「安定」して見えるのか 日本的OSは“思想資本”になり得るか     1.怒りと正義が衝突する世界 現代の世界は、まさに「揺れている」と表現すべき時代に突入しています。 ウクライナ戦争やイスラエル・パレスチナの紛争、米中による経...

 
 
 
日本的OSとは何か 日本的 OS ②

【内容】 「見えないのに、確かにある」――OSとしての日本文化  「心地よさ・信頼・関係性」――三本柱から成るOS構造 世界が見直し始めた「日本的OS」の価値     1.「見えないのに、確かにある」――OSとしての日本文化...

 
 
 

Comments


Commenting on this post isn't available anymore. Contact the site owner for more info.

Copyright © FIACS, All Rights Reserved.

bottom of page