築地に関する研究会で歴史研究家の三石晃生氏からお話を伺いました。
勝海舟や福沢諭吉など親交があったウイリアム・ホイットニーなどが拠点とする「築地居留地」の流れから、慶応大学の発祥地であると共に青山学院大学や立教大学などミッション系の学校の発祥の地でもあったこと。
日本最初の近代ホテルである「築地ホテル館」とその後の「築地精養軒」が、日本の洋食の源流となっていったこと。
海軍大学校御用達の美食の殿堂になっていったことなど。
これまでの「築地=サカナ」だけではなく、帝都東京における「食文化の出島」でもあったという由緒を御披露いただきました。
さらに別のプレゼンターからは日本の発酵・醸造文化をシェフや食評論家だけでなく、テクノロジーやアートなどの異分野スキルで磨き上げることにより、食のシリコンバレー化も可能ではないかという意見も飛び出し、非常に刺激的な研究会になりました。
これまでの研究会でのインサイトを踏まえてこれから提言書にまとめていきます。
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