top of page

顧客接点プレイス ⑤ リアル店舗の価値

  • 2022年10月14日
  • 読了時間: 2分

リアル店舗の価値を、商業施設運営の視点で、リアル店舗の優位性を提示すると、下記のようになります。

  1. 一覧性:陳列商品から情報収集したり、セレンディピティを楽しめる。比較検討が容易

  2. 試用・体験:高額品や使い勝手を重視する「見て触って試してから買いたい」、ECの返品交換の手間が嫌

  3. 多目的:食料品から衣類雑貨の購入、食事までワンストップで済むSC。 「〇〇×買い物」で時間消費対応

  4. こだわり対応:ギフトは詰め合わせやラッピングに拘りたい。カスタマイズサービスや限定商品を目的に来店


次にオンライン販売及びオフライン(リアル)販売のメリット・デメリットを、比較しながら整理してみます。

オンライン販売のメリットとしては、下記の要素が挙げられます。

  1. 情報を配信するまでのスピードが早い。修正が簡単。

  2. 顧客接点を持てる人数や客層が圧倒的に多い

  3. 経済コストがオフラインよりも安価で設計しやすい

  4. ターゲットを細かく絞り込める


そしてデメリットは次のようになります。

  1. Webの知識やスキルを求められる。常に技術動向の把握が必要

  2. 必ずしも情報を見てもらえるとは限らない

  3. 顧客との信頼関係を築くためには、工夫や仕組みづくりが必要になる


一方オフライン販売の方は、基本的にはオンライン販売の特性の反転になります。

メリットは

  1. 実際に顔を合わせる顧客接点では、顧客の興味を喚起し。信頼関係を築きやすい。

  2. 接客・営業・展示会・セミナーなど多彩な形式で実際に商品・サービスを体験してもらえるので、興味を持ってもらいやすい。

  3. 顧客の状況に合わせて臨機応変に対応でき、最適な商品・サービスを提供しやすい。


デメリットは

  1. 顧客接点を持てる人数が限定的

  2. 人的リソースや時間的コスト、経済的コストがかかる


さらに「情報の受発信環境」の特性の視点で、マトリクス整理してみます。縦軸に頭脳的/身体的、横軸に可視/不可視を設定した4つの象限で表現すると、オンラインでの受発信が有効なのは「可視&頭脳的」領域に偏ってしまいます。情報の受発信環境において「可視/不可視&頭脳的/身体的」領域を全体的に網羅できるオフライン(リアル環境)の優位性は明確です。


以上をまとめると、「利便性・スピード、規模・効率性に勝るオンライン販売」に対して、「買い物に伴う、情緒性や身体性など様々な体験そのものを楽しみ、関係・信頼を築くオフライン販売」という特性になります。この特性を踏まえて顧客接点プレイスの可能性を検討します。


 
 
 

最新記事

すべて表示
人生観都市の定義 人生観都市 ②

【内容】 第1章 人生観都市とは何か 第2章 人生観都市を構成する考え方 第3章 人生観都市が目指す社会と都市の姿 第1章 人生観都市とは何か 人生観都市とは、人が「どう生きるか」「どう老いるか」「何を残すか」といった人生そのものを支えることを目的とした都市の考え方です。 これまでの都市は、便利さや効率、経済成長を重視して発展してきました。働く、買う、移動する、消費するといった機能を高めることで、

 
 
 
今なぜ 人生観都市なのか? 人生観都市 ①

【内容】 第1章 成長社会型都市の限界 第2章 人生観の喪失と成熟社会の課題 第3章 人生観都市という新たな都市モデル 第1章 成長社会型都市の限界 これまでの日本の都市は、高度経済成長を背景に、「便利で効率的な都市」を目指して発展してきました。都市には、生産、消費、移動、情報、商業などの機能が集積し、生活を豊かにするためのインフラが整備されてきました。その結果、日本は世界でも有数の便利で安全な都

 
 
 
ディベロッパーのアップデート メタディベロップメント 23

【内容】 第一章 床貸し商業の限界と構造転換の必然 第二章 覚悟と主体性が生む新しい収益構造 第三章 都市ブランド戦略への拡張 第一章 床貸し商業の限界と構造転換の必然 本章では、従来型商業を中心とした都市開発の限界と、その構造的課題について整理します。 これまでの商業施設は、テナント面積を最大化し、賃料収入を積み上げる「床貸しモデル」を基本としてきました。しかし現在、このモデルは増収余地

 
 
 

コメント


Copyright © FIACS, All Rights Reserved.

bottom of page