top of page
検索

都心居住の価値

先日、某都心複合開発についてディスカッションしました。

その開発の中の居住機能の性格付けをする際に「都心居住のあり方」について意見が分かれたのです。

「こんな雑然とした場所に住みたい人は少ない」「都心ならでは刺激が魅力だ」などの意見だったのですが、結局 新しい都心価値として「交流・刺激」と「安全・快適」の両立を実現すれば可能ではないかということで認識共有できました。

郊外の田園調布や成城などよりも都心の赤坂・青山が人気になる「都心回帰動向」なども背景にあります。

郊外の比較的似通った人たちばかりのコミュニティよりも、都心の持つ「様々な分野の人たちとのカジュアルな交流価値」は大人のみならず、今後ますます多様な人たちとの交流を求められる子ども達が成長する上でも有効だと言えます。

もちろん子育て環境としての「安全・快適」の確保は必要条件で動線計画の工夫は大切ですが、それだけでは無く「交流・刺激」に重点を置く住まい手も十分見込めるのではないでしょうか?

そしてこれらを両立した都市開発をすることが、他には真似できない差異化ポイントになるのではないかと思います。

都市開発に正解などありませんが、差異化ポイントが際立つことは成功への確立を高めることにつながると考えます。

最新記事

すべて表示

基本方針 多次元開発 ④

【内容】 これまでの論点整理 今後の課題と可能性 基本方針と5つの施策     1.これまでの論点整理 基本方針を設定するために、これまでの論定を整理します。 都市開発の市場環境では、人口減少に加えて、コロナ禍を経た都心の商業・オフィスニーズの減退という 需要環境...

不動産業の歴史 多次元開発 ③

【内容】 近世の不動産業 近代の不動産業 戦後の不動産業     1.近世の不動産業 不動産業の歴史は古く、2500年前の古代ギリシャには、「不動産」や「抵当権」の概念があったという記録が残っています。 当時からあった土地には、「所有権者」を示すために石でできた杭が打たれて...

不動産業とは 多次元開発 ②

【内容】 不動産業の定義 不動産業の市場規模と経済効果 不動産業の展望     1.不動産業の定義 不動産業とはその名の通り、「不動産を扱っている事業者」を指し、4つの職種に大別されます。 不動産売買 :不動産を購入したり、消費者に直接販売します。 不動産仲介...

留言


留言功能已關閉。
bottom of page