top of page

都市暮らしの未来 都市暮らし ⑩

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2024年4月12日
  • 読了時間: 3分

【内容】

  1. 都市暮らしの醍醐味

  2. 都市文化の醸成舞台

  3. 優しい生活舞台づくり

1.都市暮らしの醍醐味

次世代シェアハウスによって、「プチ公共意識」が芽生え、知縁コミュニティによって、温もりのあるエコシステムが形成され、お祭り感覚で定期的に、様々なコミュニティが交流し、膠着した日常をシャッフルされるようになると、窮屈な日本社会が、少し風通しが良くなる気がしませんか。

オンライン1stの世界では、自分一人が「脳内」で紡ぎ出す妄想ストーリーに陥りがちです。

さらにネット上のアルゴリズムが生み出す「フィルターバブル情報」によって、「妄想の肥満」状態になってしまいます。

これを予防するためには、敢えてリアルな都市で人・モノ・環境と交流機会をつくり、シェイプアップしていく事によって、しなやかな思考を取り戻す必要があるのではないでしょうか。

多様な人々の営みを眺めながら佇めたり、知己との対話や偶然の出会いを楽しみながら交流できたり、突然のハプニングや発見を通じてワクワクできたりする機会が、都市暮らしの醍醐味と言えます。

2.都市文化の醸成舞台

技術革新によって、利便性を享受・消費するだけ、「イマ・ココ・ジブン」にだけ興味があるのなら、都市で暮らす必要はなくなりつつあります。

これからの都市暮らしの意味は、多様な情報交流の機会を通じて、「ワタシ達のミライ」を創造・共有していく事にあるのではないでしょうか。

「ワタシ達のミライ」を創造していく舞台となる「場」は、「均質なホワイトキューブ」ではなく、地域(空間)的なつながりや、歴史(時間)的な文脈を継承した「曲のある土地」である方が魅力的です。

SNSを通じた「映え」が注目されるようになりましたが、真の「映え」とは、奇を衒うものではなく、「自分(ワタシ達)らしさ(=世界観とストーリー)」です。

これからは、「自分らしい世界観とストーリー」を纏えるリアル環境を、ショールームのように生かして、オンライン上で共感(=経済価値)を獲得していくことが、有効になっていきます。

近代都市は、人間に文明として合理性と利便性とを提供してきました。

次世代の都市は、人間が土地の曲を生かしながら、「文化としてのコンテンツ」を上書きしていく舞台になります。

 3.優しい生活舞台づくり

このように「ワタシ達のミライ」が共有できれば、それに向けた活動・行為に対しても「寛容」になれるのではないでしょうか。

「寛容な社会化」を推進できれば、「いろいろな事へのトライ」が許されます。何かあれば、ディスるばかりでホメなくなった日本社会、やり直せなくなった不寛容な空気感を変えていく事が可能になります。

京都では「学割」といって、学生や教員・研究者に対して、街なかの飲食店がサービスを割安で提供する寛容な風習が残っていました。

「イマ・ココ・ジブン」の経済一色や消費者至上主義ではなく、「ワタシ達のミライ」に期待すること、次世代への投資気分で世話を焼ける「ちょうど良い鬱陶しさ」がある、そんな「優しい生活舞台としての都市」づくりに繋がるのではないでしょうか。

「良い街は、街中が歩く以外の人たちで、溢れている」という都市計画家ヤン・ゲールの言葉を噛み締めたいと思います。

 
 
 

最新記事

すべて表示
今なぜマインドメイキングなのか マインドメイキング ①

【内容】 第1章 「機能の街」から「意味の街」へ 第2章 「共感経済」が都市を動かす時代 第3章 “心の拠点”としての商業施設へ   第1章 「機能の街」から「意味の街」へ これまでの都市開発や商業施設づくりは、主に「機能」と「収益性」によって評価されてきました。 交通の利便性、賃料効率、テナントミックス、集客イベントなど、数値で測れる成果を積み上げることが成功の証でした。 しかし、社会が成熟し、

 
 
 
日本バリュー化の効果 日本バリュー都市 ⑩

【内容】 第1章 都市の魅力の可視化と差別化効果 第2章 エンゲージメントと関係人口の拡大効果 第3章 持続的な収益化とデータ循環による進化効果   第1章 都市の魅力の可視化と差別化効果 ブランド価値化の第一に期待できる効果は、都市の魅力が多層的に可視化され、他都市との差別化が明確になる点です。 従来の都市開発では、商業施設や交通利便性といった「機能の充実」が重視されてきましたが、それだけでは長

 
 
 
方策3:“モノより体験”の事業モデル化+データ循環 日本バリュー都市 ⑨

【内容】 第1章 都市開発における「体験価値」へのシフト 第2章 事業モデルと具体施策 第3章 KPIとデータ循環による持続性   第1章 都市開発における「体験価値」へのシフト 近年の都市開発や観光戦略においては、「モノ」中心の消費から「体験」中心の価値提供へと大きく軸足が移りつつあります。 背景には、内閣官房が示した「New Cool Japan Strategy 2024」が掲げる「モノより

 
 
 

コメント


Copyright © FIACS, All Rights Reserved.

bottom of page