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都市公園の未来 ⑨ そしてXR パーク

  • 2022年9月7日
  • 読了時間: 3分

建築物に制限のある都市公園において、屋外のアクティビティを促進する方策としてXR (=AR/VR)技術を活用してはどうでしょうか。カナダのデジタルアート集団モーメント・ファクトリーが手がける「ルミナ・ナイトウォーク」は幻想的な夜の散歩道を演出して話題になっています。より手軽な XR技術で、リアルなハードの変更を最小限に抑え、スマホ画面などのデジタル機器上に様々なアクティビティが仕込まれた XRパークを提案します。「ポケモンGO」がわかりやすい例になりますが、特定の場所を 「XRパーク」として認識してもらうためには、散歩していたら「偶然ARが楽しめた」という頻度・密度ではダメで、目的性を持って来園してもらえるだけの集積性が必要になります。仮に時間当たりの消費額1000円と想定し、2〜3時間滞在して楽しめ、年間2回程度のリピート率を想定すると、特定の公園内に少なくとも8〜10程度の XRアトラクションの集積が必要になります。宝探しや謎解き、ホラーハウス、サバイバルゲームから缶蹴りや鬼ごっこ、陣取りなどのデジタル版など多彩な展開が可能です。これらのアトラクションにスマホゲームなどで既に人気の高いキャラクターを水平展開すれば、年間数十万人の集客も可能と考えます。 XR事例ではありませんが、大阪のUSJ がOne Pieceや名探偵コナン、進撃の巨人などのIPを活用して、期間限定のテーマアトラクションを毎年開催して集客を図っている事例が参考になります。使用するデバイスも、当面はスマホをかざしてのプレイなりますが、VRゴーグルや MRグラスの進化速度は非常に早く、5年以内に公共の場で装着しても違和感のないものが開発されると考えます。より簡易に音声ARを活用したアトラクションであれば、すぐにでも導入可能です。公園など屋外であれば GPSが活用でき、位置情報の起点となるビーコンの設置も最小限で済むはずです。あとは都市公園のルールと整合さえできれば事業化が可能です。動物園のある上野公園や、東京タワーに隣接する芝公園など都心の公園活性化には、非常に有効だと考えます。

この前提に立つと XRの演出物やアイコンになるリアル要素が多いほど価値が高まることになります。そして特定の場所でのXR体験が重なり、そこに馴染むファンが増えてくると、その場所自体が「新しい聖地」として評判になり、ファンが集うカフェやショップがリアルに整備される事になるかもしれません。さらにそのハードを活用して、新たな体験を強化・拡張する XRのコンテンツが、上書きされていくような循環が生まれます。このようにリアルのハードとオンライン上のコンテンツとが相乗効果を発揮しながら、お互いの価値を高めあう仕組み:ハイブリッド・スパイラルの状況が実現可能です。 XRによる公園のアップデートは、公園のコンテンツ価値化に発展すると考えます。

 
 
 

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