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都市クオリア指標の高め方① 「住宅・宿泊機能」による多様性拡張

  • 2021年11月1日
  • 読了時間: 2分

都市クオリア指標とは、 私たちの研究会「FIACS」 で研究・策定している次世代の都市評価指標です。都市ユーザーの「幸せ実感」を基点にして、都市の多様な感性と質感とを反映するクオリア指標では、「幸せ実感」を拡張する要素として「多様・変化・交流」を重視しています。オフィスと商業機能が中心となる都心において、住宅・宿泊の整備は多様性の拡張に整合しますが、単純な宿泊特化のビジネスホテルや高級タワーマンションに止まらない工夫が必要です。住宅・宿泊機能を孤立させず周辺施設と連携して相乗作用を発揮するには、住宅であれば部分的にでも「ソーシャルレジデンス」を導入してはどうでしょうか。キッチンやリビングの共有から生まれるプチ共同生活スタイルは、様々なイベント活動を通じてコミュニティに発展する可能性を備えています。神田神保町の「ワテラス・学生まちづくりマンション」のように、エリマネの担い手として位置付ける事も有効だと考えます。同じように宿泊施設であれば「セカイホテル」のように、街なかのレストランや温浴施設と連携した街まるごとホテル発想が有効です。星野リゾート「OMO」の OMOレンジャーのように街なかのヒト・場所・情報を積極的に探索・連携する担当者がいると、宿泊者と街とのつながりの仲介役になります。

人間は自由と利便性とを十分に提供してしまうと、面倒な人付き合いを避け自分勝手な方に流れ、バラバラになってしまいがちです。住宅・宿泊機能を計画する上では自立・完結させてしまうのではなく、「街と連携する状況や役割を仕組んでおく」ことが、地域と関わる行動の背中を押す働きになり、結果的に出会い・発見を通じた感動や幸せ実感につながるのだと考えます。


【「住宅・宿泊機能」による多様性拡張:街と連携する状況や役割を仕組んでおく】

 
 
 

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