検索

都市の本質を問われる時代=ドラマテリアの創出

新年明けましてオメデトウございます。

本年も何卒よろしくお願い致します。

昨年末に弊社がある千駄ヶ谷の神社前の書店が廃業しました。

店頭には老店主から長年の愛顧への感謝とともに「書店という業種の将来性を冷静に分析した結果 廃業という結論に至った」というメッセージが貼り出されていました。

ネット書店とデジタル配信の普及を考えると致し方ないのでしょう。イノベーションの進展とともに「業界消滅、産業蒸発」ともいえる状況だと言うことです。

国交省の「国民の生活行動調査」によると「外出・移動」は年を追うごとに減少し、しかも若年層の方が高齢者よりも少ないというデータになっています。

買い物やビジネスで外出・移動する比率が減ってきているためで、今後 確実に「役務としての移動」は減少していくことになると思います。

そうすると「わざわざ家から外出して、なぜ都市に集う必要があるのか?」についての答え(人が集まる=都市の本質)が求められることになると考えます。

以前ある研究会で「街で出会ったイケてる人のファッションをその場で購入できる仕組みをつくる」という提案がありました。

その上でアフィリエイト還元することで、「買いたい人ではなく、売りたい人が街を歩いてくれる」という訳です。

このように「これからの都市はステージであり、ギャラリーであり、スタジオである」という状況になるのではないでしょうか?

インスタグラムが「日常をハレの場」にした状況を超えて、都市には情報発信を前提とした物語の舞台(=ドラマテリア)としての役割が求められるのではないでしょうか?

単なる機能・スペックの集積価値だけでなく、ステークホルダーのDNAから立ち上る文化を纏った舞台価値を競う時代になっているのだと思います。

私たち国際文化都市整備機構が標榜する「文明から文化へ」の潮流を顕在化させる一年にして行かなければいけないと考えます。

最新記事

すべて表示

Beyondコロナ9 コロナによる価値シフトの本質

都市が人類の最大多数の価値観を反映し、「幸福最大化のための最適社会システム」度とすると、今回のコロナショックにおける「3つの価値シフト」が前提条件になると考えます。 1:移動・交流価値のシフト テレワークの体験を経て「オンラインでも仕事がこなせる」という認識がレジェンド企業を含めて浸透しました。その結果「移動に伴うストレスと無駄」が見直される契機になり、さらに「オンラインが基本で、リアル対面が特別

Beyond コロナ8 コロナショックの正体

1.失われた30年? 工業化社会の優等生であった日本は1990年付近を頂点に平成の30年間、凋落し続けてきました。 「一人当たり GDPは9位から26位へ」「企業の時価評価額ベスト10は7社から0社へ」「IMD発表の国際競争力は1位から34位へ(これは香港、台湾、中国、韓国はもちろん27位のマレーシアや29位のタイよりも低い順位)」といった状況です。 もはや先進国という認識を改めるべきなのですが、

Beyond コロナ7 想定外の2020

一般社団法人国際文化都市整備機構(FIACS)では「ポスト2020の都市開発」をテーマに40社余りの企業及び学識者で共同研究を進めて参りました。 その「ポスト2020」の言葉が持つ意味がすっかり変わってしまいました。 当初想定していたのは「ポスト東京五輪」としてオリンピック景気後の「超成熟社会ニッポンにおける国際競争力とは何か?」であり、文化を軸にした都市開発のあり方を模索するつもりでした。 しか

Copyright © FIACS, All Rights Reserved.