検索

都市づくりにおける企業コラボの可能性と課題

FIACSの設立意図の一つは、企業が単独ではなかなか進まないイノベーションを他社と協働することで推進できないか?という狙いがあります。

複合都市開発をディベロッパーと設計事務所、ゼネコンなど建設系の人間ばかりで進めることの限界を皆さん感じでいるようです。

あるコラボプロジェクトで都市内モビリティに関して自動運転を前提に考えると、単なる移動支援ではなく「自分好みのヒト、コト、ミセ」との出会いを支援するツールになるのではないかというインサイトを得る事ができました。

このように非建設系のメーカーやコンテンツ企業とのコラボレーションは非常に有意義な部分があるのですが、一方で業界の文化が異なるため事業化スタンスや用語、言語そのものが違い、お互いの意思の疎通を図るために非常に苦労します。

さらには企業同士がコラボを始めるには「そもそも何故その会社とコラボしなければいけないのか?」などの社内調整の手間も大変ですし、何よりの日常業務で忙しいのに「その上さらにコラボ業務を推進していく」ことに非常な抵抗があるようです。私たちに求められるのはこのような「意義付け」「論点すり合わせ」「手間省き」「成果見える化」などによるコラボレーションの推進です。

お互いに大企業で有れば有るほどそれぞれ腰が引けてしまうので、間に大きな溝ができてしまいます。

私たちは「善意の第三者」としてお互いの領域に踏み込んで、論点と意欲とを引き出して噛み合わせていく「連結ギア」の役割が一番大きいのかも知れません。

何れにしても日々の試行錯誤の中で可能性を課題とを実感しています。

最新記事

すべて表示

コミュニティを育むリアルな「都市(まち)」FIACS常務理事 小林洋志

今年2月に発刊されたFIACSの2冊目の単行本、「beyondeコロナの都市づくり」には、「Socio Ecological Development(SED)」という副題がある。 直訳は「社会生態学的な開発」だが、この副題には、これからの時代、自然の生態系と人間の社会システムを不可分な社会生態系としてとらえ、持続可能な都市づくりを目指すべきだとの意味を込めている。昨今、頻繁に目にするSDGsや、E

「リアル×バーチャルの新たな世界」 吉美

このままコロナ禍を経て、バーチャル中心の世界になったらと心配する人が多い。幼い頃テレビでみた烏賊みたいな火星人のように知的生物の成れの果てのように進化してしまうのではと。(笑) 映画やドラマの聖地巡礼が流行っているがあれはバーチャルを求めに行っているのか、リアルを求めに行っているのか。 バーチャルだけだと空虚感が出てしまい、リアルだけだと閉塞感が出てしまう。人は既にその欠点に気がついて、「ミックス

「コロナ禍を経たリアルな街の強みと可能性」  株式会社KADOKAWA・2021年室エグゼクティブプロデューサー 一般社団法人メタ観光推進機構理事玉置泰紀

ところざわサクラタウンの強運と必然性 昨年7月にオープン予定だった、埼玉県所沢市にKADOKAWAが作った新本社、ところざわサクラタウンは、新型コロナ感染症が直撃し、グランドオープンは11月6日にずれこんだ。本来はロジスティック・物流の拠点であり、印刷工場だったのが、いつしか、新本社になり、美術館と博物館、図書館をハイブリッドした角川武蔵野ミュージアム、大小のホールであるジャパンパビリオン、EJア