検索

迎賓館の魅力と限界

先日 赤坂の迎賓館を見る機会がありました。面倒な予約などなく一般公開されるようになり、かなりの見学者で賑わっていました。正面ホールから羽衣の間などの本館と主庭を見て回り、ベルサイユ宮殿をモデルにしながらも、日本独自の工芸と職人技を凝らした建物細部について解説を受けるのです。国賓をもてなすために国が威信をかけて建造されており、今の世の中でこれと同等のモノが作れるとは思いませんが、やはりベルサイユ宮殿のミニチュアなのです。そういう意味で日光東照宮や桂離宮とは違います。贅を尽くしたという意味では本物に軍配が上がりますし、上質な素材やこだわりの職人技という意味でも同じような解説に聞こえるので、外国人観光客たちはスタスタと見学していきます。国賓が彼らと同じとは言いませんが、上から目線で見られて「日本もなかなか頑張っているネ」と言われている気がしてしまいました。星野リゾートの星野社長が「ホテルフレームの中でのハード&ソフトでは欧米ホテルに敵わない。旅館というフレームを外国人対応にアレンジして、初めて評価され、認められる」と言っているのと同様の戦略が必要な気がしました。

最新記事

すべて表示

建物低層部と街との関わり方について、企画・構想コンセプトとして何も提示がなければ、どうなるでしょうか?建築設計では公開空地を確保しながら、上下動線及び管理面からの条件を元に、コアの位置が設定され、ビルのステイタス空間としてのエントランスを計画してしまいます。こうして何となく設けられた公開空地と、ガランとしたロビースペースとが生まれるのです。 本来は、街ぎわプレイスで生み出したいアクティビティを想定

街ぎわプレイスを検討する際の基本になるのが、「第1レイヤー:ユーザー・アクティビティ」です。住宅街や商業地など目指すべき街のイメージに対応して、求めるアクティビティも変わります。私たちが検討する「都心部の複合都市開発」で多いのが、クリエイティビティです。具体化するために【クリエイティブ=脳の活性化】と定義すると、【混在、交流、刺激】を促すアクティビティが有効だと推察されます。例示すると、ネクタイを

都市開発において非常に重要な役割を担う低層部の「街ぎわプレイス」ですが、通常は総合設計制度などを活用するために公開空地として計画されます。 営利利用が認められない為に、ビル風が吹き抜ける寒々しい公開空地がほとんどではないでしょうか。最近になって、公開空地のあり方について議論され始め、ランチタイムにキッチンカーが営業していたり、外向きのカフェが設けられる事例も見られますが、その場所をどのように活用す