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迎賓館の魅力と限界

  • 松岡一久
  • 2018年11月5日
  • 読了時間: 1分

先日 赤坂の迎賓館を見る機会がありました。面倒な予約などなく一般公開されるようになり、かなりの見学者で賑わっていました。正面ホールから羽衣の間などの本館と主庭を見て回り、ベルサイユ宮殿をモデルにしながらも、日本独自の工芸と職人技を凝らした建物細部について解説を受けるのです。国賓をもてなすために国が威信をかけて建造されており、今の世の中でこれと同等のモノが作れるとは思いませんが、やはりベルサイユ宮殿のミニチュアなのです。そういう意味で日光東照宮や桂離宮とは違います。贅を尽くしたという意味では本物に軍配が上がりますし、上質な素材やこだわりの職人技という意味でも同じような解説に聞こえるので、外国人観光客たちはスタスタと見学していきます。国賓が彼らと同じとは言いませんが、上から目線で見られて「日本もなかなか頑張っているネ」と言われている気がしてしまいました。星野リゾートの星野社長が「ホテルフレームの中でのハード&ソフトでは欧米ホテルに敵わない。旅館というフレームを外国人対応にアレンジして、初めて評価され、認められる」と言っているのと同様の戦略が必要な気がしました。

 
 
 

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