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迎賓館の魅力と限界

先日 赤坂の迎賓館を見る機会がありました。面倒な予約などなく一般公開されるようになり、かなりの見学者で賑わっていました。正面ホールから羽衣の間などの本館と主庭を見て回り、ベルサイユ宮殿をモデルにしながらも、日本独自の工芸と職人技を凝らした建物細部について解説を受けるのです。国賓をもてなすために国が威信をかけて建造されており、今の世の中でこれと同等のモノが作れるとは思いませんが、やはりベルサイユ宮殿のミニチュアなのです。そういう意味で日光東照宮や桂離宮とは違います。贅を尽くしたという意味では本物に軍配が上がりますし、上質な素材やこだわりの職人技という意味でも同じような解説に聞こえるので、外国人観光客たちはスタスタと見学していきます。国賓が彼らと同じとは言いませんが、上から目線で見られて「日本もなかなか頑張っているネ」と言われている気がしてしまいました。星野リゾートの星野社長が「ホテルフレームの中でのハード&ソフトでは欧米ホテルに敵わない。旅館というフレームを外国人対応にアレンジして、初めて評価され、認められる」と言っているのと同様の戦略が必要な気がしました。

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共感人口の参考例として関係人口の規模感について整理します。2021年にブランド総研が行った関係人口の意識調査によると、都道府県で最も関係人口が多いのは福島県で1229 万人となりました。これは福島県の居住人口(約 182 万人)の 6.8 倍にあたります。次いで沖縄県の 950 万人、北海道の 756 万人と続きます。この調査では関係人口は大きく 2 つの層から構成されると定義されています。ひとつ

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