top of page

「農業」から「食業」へ

  • 松岡一久
  • 2018年11月21日
  • 読了時間: 1分

先日「みやじ豚」の宮治勇介さんのインタビューを読みました。慶応大学卒業後(株)パソナを経て湘南の実家の養豚業を継ぎ、独自のバーベキューマーケティングでみやじ豚を神奈川県のトップブランドに押し上げたのです。一般的な農業が生産して出荷したら終わり という考え方なのに対し、その後の商品開発、生産・出荷、流通、マーケティング、営業など「お客さんの口に入るまでを一貫してプロデュースするのが農業だ」と再定義したのです。そうすると「農業」は「食業」として凄く魅力的な仕事に感じられるようになったと言います。実際に宮治さんの農場でのバーベキューに参加したことが有るのですが、お肉がとても柔らかくて美味しかったこと、何よりもそこで宮治さんと言葉を交わしたお客さんたちが一遍にファンになっていくのを感じました。オープンAの馬場さんから聞いた「山形のワインツーリズム」も同じで、ブドウ畑やワイナリーという「ホームでのワイン体験」は味の良し悪しを超える「感動」を呼び起こすのだと思います。宮治さんのように農家レストランからさらに一歩踏み込んだ「食業プロデューサー」が増えて行くのが本当に楽しみです。

 
 
 

最新記事

すべて表示
基本的な視点と三つの戦略 AI共創オフィス ⑥

【内容】 第1章 AIと分散ワークがもたらす働き方の地殻変動 第2章 AI時代の競争力を支える「企業文化」という内的OS 第3章 AI×文化の共創拠点としての企業オフィスとサテライトオフィスの連携     第1章 AIと分散ワークがもたらす働き方の地殻変動 生成AIの進化とリモートワークの定着により、私たちの「働く場所」の概念は大きく変わりました。 業務の多くはオンラインで完結でき、駅ナカや自宅、

 
 
 
AI時代における企業オフィスの課題と方向性 AI共創オフィス ⑤

【内容】 第1章 AIが生む「標準答案社会」と思考の軽量化 第2章 意思決定の“軽さ”がもたらす成長の喪失 第3章 “唯一無二”の判断軸を生むのは、企業文化である     第1章 AIが生む「標準答案社会」と思考の軽量化 現代は、AIの進化とリモートワークの普及によって、私たちの意思決定のあり方が大きく変化しています。 とりわけAIは、「優秀な常識人の標準答案」とも言うべき、整合的で倫理的かつ網羅

 
 
 
オフィス研究の変遷 AI共創オフィス ④

【内容】 第1章:管理のためのオフィス ― 生産性と効率の時代(1900〜1950年代) 第2章:人間中心のオフィス ― 働きがいと組織文化の時代(1960〜1980年代) 第3章:知識と多様性の時代 ― IT革命と新しい働き方(1990〜2010年代)     ここでオフィスの進化を先導してきた「オフィス研究」の変遷について、お整理しておきます。 第1章:管理のためのオフィス ― 生産性と効率の

 
 
 

コメント


この投稿へのコメントは利用できなくなりました。詳細はサイト所有者にお問い合わせください。

Copyright © FIACS, All Rights Reserved.

bottom of page