top of page
検索

街のコンテンツ(横丁文化)の継承⑤

これまで横丁文化を継承するための3要件などについて述べてきました。


手間をかけて「横丁文化を継承する効用」とは何でしょうか?単に昭和レトロ風のノスタルジーに浸れるということではなく、


①真の地域活性化への寄与:地域活性化の3段階。まず経済的な活性化、第2に活発な人的交流による活性化、最後に愛着・誇りなどシビックプライド的活性化。横丁文化の継承は第1段階だけでなく、第2第3段階の活性化への寄与が想定されます。


②公開空地などの集客魅力化:快適でも賑わいに欠け、ランチ対応のキッチンカー程度でしか利用されなかった公開空地において「博多屋台街」のような観光来街を含む集客環境化を図ります。


③創造性向上:創造力は個と個、個と場の間に生まれると言います。生業現場としての横丁の多様性こそ創造インキュベーション適地と言えます。


④さらに飲食だけでなく教室、工房、スタジオ、ギャラリーなどの展開を想定することにより、本業と生業とのWワークを踏まえた「ネオ町人」の育成も期待されます。


職人気質の日本人独特の「こだわり生業」が街の至る所で表現・交信していくことは、日本全体の元気化・魅力化につながると考えます。

最新記事

すべて表示

コリビングの前提 コリビング ③

【内容】 団地「標準設計」の功罪 シェアハウスの台頭 次世代シェアハウスとしてのコリビング     コリビングが生まれた背景と前提を明らかにする為、集合住宅の変遷にも触れたいと思います。 1.団地「標準設計」の功罪 昭和30年代から40年代にかけて、都市部で働く地方出身の中...

コリビングとは何か? コリビング ②

【内容】 ホテルとマンションとの中間領域の可能性 コリビングとシェアハウスとの違い コワーキングスペースの充実     1.ホテルとマンションとの中間領域の可能性 コリビングの特性を明らかにするために、ホテルとマンションとの違いから整理していきましょう。...

なぜ今 コリビングなのか? コリビング ①

【内容】 新しいコミュニティの必要性 生活をリデザインできる可能性 働けて遊べて住めるシン・アーバンライフスタイル     1.新しいコミュニティの必要性 戦後の経済成長期に農村での血縁・地縁などの伝統的な共同体から逃れて、都市に集まった人たちの受け皿になったのが、終身雇用...

Komentarze


Komentowanie zostało wyłączone.

Copyright © FIACS, All Rights Reserved.

bottom of page