top of page
検索

街のアイコン

先日 新宿東宝ビルの開発エピソードを伺う機会がありました。


長年親しまれた「コマ劇場」跡地開発は、リーマンショック後の景気低迷期でまだインバウンドの盛り上がり前の厳しい状況下で進められていたそうです。

当初のフッとしたアイディアスケッチから「ゴジラヘッド」は生まれたそうです。

最初は景観的に問題になるのではないか?と思いながら商店街や地元自治体に打診してみたところ、「予想外の好意」に迎入れられ実現の運びになったと言うのです。

周辺の街路整備や街路灯設置協力などを経て「ゴジラロード」の誕生にまで及びます。

もちろん「歌舞伎町」と言う個性的な街並み環境という条件下での成功例ですが、どこも似たような「ツルツル ピカピカ」の近代的なビルの中で異彩を放つ抜群の存在感を発揮していることは確かです。

東宝ビルの開業以降はインバウンドはもちろんファミリー客も増え、すっかり歌舞伎町のアイコンとして定着しているようです。

そういえばニューヨークに開業した「ハドソンヤード」にも「Vessel」という展望台のようなモニュメントが人気を集めているそうです。

他にはない場の魅力を獲得する方法として見直す必要があると実感させるエピソードでした。

最新記事

すべて表示

【内容】 街歩きの「テーマ」づくり 見立てアート視点 メタ思考で街を楽しむ 1.街歩きの「テーマ」づくり 街を歩くといっても、ただ歩くだけでは、直ぐに飽きてしまいます。 体力づくりのために歩くのなら別ですが、街歩きを楽しむための「工夫」を持った方が、継続・習慣化できるのではないでしょうか。 簡単にできる街歩きの「工夫」として、「テーマ」づくりが考えられます。 「坂のある街歩き」「アニメの聖地巡礼」

【内容】 これまでの論点整理 「歩ける街」から「歩くことを楽しめる街」へ 「歩く事+αの仕掛け」が、歩いて楽しい街をつくる 1.これまでの論点整理 注目を浴びる「街歩き」ですが、誰でもが気軽に参加できる「実施率の高さ」が重要です。 健康だけでなく、コミュニティ形成や街への愛着、防災まちづくりからイノベーションまで、様々な「街づくり」の促進役として、期待されます。 街あるきの効用については、生活習慣

【内容】 回遊性に関する研究の沿革 回遊性の定義 回遊性の工夫 1.回遊性に関する研究の沿革 「回遊性」という言葉は、1990年代以降、街づくりにおいて、頻出するようになります。 デジタル大辞泉によると、元の意味は、「魚や鯨が、産卵などのために、定期的に移送する性質」ですが、これが転じて、「買い物客が、店内や商店街を歩き回る事」となっています。 「滞留時間と買い物単価とは、比例する」という研究報告

bottom of page