検索

羽藤教授との対話

先日 東大工学部の羽藤教授にお話を伺う機会がありました。

中国の都市計画コンペにも参加される気鋭の都市計画家です。

気さくな感じでお話いただいたのはグーグルやアマゾンにない魅力を備えなければいけないリアルな都市には、ツルピカだけではなくベネチアのように建設主の矜持の蓄積が作り出す歴史性や文化性などの「磁性を纏う」ことが必要だと言うことでした。

都市としての磁性というようなスケール感のあるコンテンツのお話を、都市計画系の先生から伺ったのは本当に久しぶりで非常に新鮮でした。

また意図的に短期間で磁性を纏う仕掛けとして、ビエンナーレなどの連続したアートイベントなどの有効性についても指摘いただき、ハード思考だけではない羽藤先生の見識の広さにも感銘を受けました。

一方で東京のこれからの都市開発を考えるとき、考えたくはないけれど首都直下地震への対応を想定し、可能な限りの海路アクセスの確保などが防災面でグローバル企業誘致の優位ポイントになるというベーシックな視点もお持ちでした。

「中国では5000万人程度の経済圏の核になるような800万人都市が20程度あって、各首長がトップとしてそれぞれが都市政策の手腕を競い合って中央に乗り出していく仕組みになっている。

そのトップに対する都市計画の提案は、ハード、ソフトそしてマネジメント的な側面も含めて包括的に語れなければいけない」と仰っていました。

ぜひ一度FIACSの会議にお呼びしたいと思いました。非常に興奮する刺激的な時間でした。

最新記事

すべて表示

Beyondコロナ16 都市をアップデートする覚悟

「泰平の眠りを覚ます上喜撰、たった四杯で夜も寝られず」 これは江戸末期の黒船襲来を題材にした狂歌です。 もちろん現在は泰平とは言えませんが、非常に今日的な状況を言い当てていると考えます。 コロナショックは未だ治療薬やワクチンが開発されない為、集いや交流という「都市文明」の否定につながるのではないかと危惧されていますが、様々なビジネス分野の方達との対話で見えてきたものは、コロナショックがこれまで日本

Beyond コロナ15 「ディベロッパー思考からの転換」

コロナショックに伴い噴出したさまざまな課題が「実は平成の30年間先送りにしてきた懸案事項であった」という認識を元にすれば、取るべき方向は明確で「リアル&オンラインのハイブリッドの推進」とそれに伴い可能性の広がる「日本バリューの見直し」の2つになります。 「これからどうなると思いますか?」という他力本願姿勢ではなく、これを革新機会として都市開発事業は従来のハードなハコ貸し業からソフト・ハードの融合し

Beyond コロナ14「ハイブリッド化による日本の魅力開花」

コロナショックを経て日本の都市機能がアップデートされることにより、働く場、住む場、遊ぶ場の自由度と選択の幅が広がると共に、様々なリアル&オンラインの相乗効果が期待されます。 オンライン[情報]×リアル[人・場・街]が[ストーリー、感動、価値]につながるスパイラルを生み出します。 リアル&オンラインだからいろいろなアイディアの小商い、イベントが可能になります。 オンラインでの予行演習を経ることで、マ

Copyright © FIACS, All Rights Reserved.