【内容】
ウォーキングが心身にもたらす効能
健康とウォーキングに関する知見
その他の効用
1.ウォーキングが心身にもたらす効能
(一社)日本ウォーキング協会によると、ウォーキングの健康面における効果として、下記の9つが挙げられています。
心肺・血管強化:酸素摂取量が増え、血液を浄化し、心臓血管病などを防ぐ。
メタボ予防改善:体脂肪を減らし、代謝を促し、内臓脂肪症候群を防ぐ。
悪玉追放:悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化などを防ぐ。
貯筋・正姿:赤筋が増え、基礎代謝が高まる。体幹を鍛えられ、正姿勢が保たれる。
骨太:骨芽細胞が活性化し、骨密度が高まり、骨粗鬆症を防ぐ。
脳活性化:五感の刺激を通じて、脳の働きを活性化する。
免疫力増強: NK細胞を強化し、腎機能を高める。
快調快眠快通:自律神経のバランスを整えことで、眠りの質を高め、大腸を活性化する。
リラックス:ストレス・不安感を取り、肩こり・腰痛を和らげる。
2.健康とウォーキングの関する知見
国交省が進める「健康・医療・福祉のまちづくりガイドライン」では、「健康とウォーキング」に関する数値的な知見が、下記のようなにまとめられています。
日本では、運動不足が原因で毎年5万人が死亡しており、適度な運動スポーツの習慣化で、この死亡者数の減少が可能。 (厚労省:2011年日本・国民皆保険制度から50年)
平均寿命と健康寿命との差は10年前後の差異を保ったままであり、適度な運動・スポーツの実施により、ロコモやフレイル状態は元より、生活習慣病予防にも寄与する。
(厚労省:2018年健康日本21委員会資料)
ウォーキングの効果は、脂肪燃焼、生活習慣病の予防、呼吸循環器系機能の向上、ストレス発散、睡眠の質向上など、これまで様々な報告が挙げられている。
ウォーキングによる医療費抑制効果は、0.065-0.072円/歩/日と試算され、1日1500歩増加すると、年間3.5万円削減が期待できる。
3.その他の効用
ウォーキング・街歩きに関しては、健康以外にも下記のような効用が期待されています。
防犯活動:地域住民による街歩き・自主防犯パトロールの促進によって、「犯罪抑止力の強化」が期待されています。「ひったくり」「空き巣」「放火」「学童への犯罪」などに対して、街の防犯態勢を認知させることによって、犯意を喪失させる事を目的にしています。
徒歩生活圏の再建:街歩きの促進は、単に商店街の活性化だけではなく、障害者や高齢者の社会参加の促進、あるいはそれによる寝たきり状態の予防なども想定されています。
毎日のようにできて、準備もほぼ必要なく、最低限の努力ですみ、都合によって時間を調整できる「ウォーキング」は、街づくりという最大多数の最大幸福を目指す施策には、非常に重要なのです
さらに、歴史上の芸術家や学者など、散歩を日常の重要な日課として位置付けていた先人は、西洋ではアリストテレス、ソクラテス、プラトン、日本の西田幾多郎、国木田独歩、福沢諭吉、島崎藤村など、列挙に暇がありません。
ヒポクラテスは「歩くことは人間にとって最良の薬である」と残しています
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