top of page
検索

次世代医療モールの時代⑤ 医療マーケティングの必要性①

都心型医療モールが増え、患者が病院を選ぶ時代になっています。医療モールにもマーケティングが必要なのです。

アメリカでは1980年頃から、日本では1990年代から医療マーケティングという言葉が使われ出しました。通常4P[Product(製品)Price(価格)Place(流通立地) Promotion(販売促進)]の組み合わせによって自社の強みと課題とを分析・戦略化していく事が、マーケティングの王道ですが、製品と価格が定められ、販促が規制される病院業界におけるマーケティングは、Place選定及びこれにまつわるアメニティ環境に注力される事になります。医療モールの開発に当たっては、診療科目の市場及び競合調査などはもちろん実施するのですが、立地勝負となると中心市街地の空洞化という動向を受けて、より良い立地での最新スペックで開業する後発開発が可能になり、所謂「後出しジャンケン」状態で、既存施設が不利になり、淘汰されることが繰り返される状況になります。

そこで顧客満足とライフタイムバリューというアプローチはできないでしょうか。医療モール本来のポジショニングを踏まえると、より高度な検査や治療、手術、入院が必要な場合に対応し、大病院と緊密に連携しておくことは、早期発見、早期治療により患者の負担が軽く済むことはもちろん、医療モールの回転率向上とともに、信頼を高めますし、国民医療費の軽減、社会資本を活用コスパも高くなると考えます。

従来は情報の非対称性から、医療に関しては「任せるしかない」状態で、知名度やブランドに頼るしかありませんでしたが、医療モールの役割を明確にすると、高度な対応が可能な大病院との連携を前提に、できる限り気軽に訪れ、早期発見できる「診療の質」の提供が有効であるがわかります。

最新記事

すべて表示

研究会での知見 健康経営ビル ④

【内容】 「オフィス」レベルの知見 「建物」レベルの知見 「街レベル」の知見 これらの前提・論点を元に、「オフィスレベル、建築レベル、街レベル」の3回の研究会を実施し、下記のような知見を得ました。 1.「オフィス」レベル:イトーキ株式会社執行役員 八木佳子氏 八木氏は、「健康経営」研究の延長として、経産省のプロジェクトとして岡田邦夫先生と協力して「健康経営オフィス」を研究・提案されて来ました。 「

基本視点 健康経営ビル ③

【内容】 既存指標のレビユー 経営者目線の重要性 健康経営ビルディングの視点 類例サービスの確認 1.既存指標のレビュー 健康や環境に配慮した建築物の認証制度として、「CASBEE」と「LEED認証」「WELL認証があります。 CASBEE:認証:2001年に国交省が主導し設置された委員会によって開発された、建築物の環境性能評価システムです。 利用者の快適性を満たしつつ、ランニングコストの無駄や地

「健康」を取り巻く環境 健康経営ビル ②

【内容】 健康日本21の試み 健康に関するデータ・エビデンスの提供 「健康経営」と言う知恵 1.健康日本21の試み 健康づくりに関する国の動きは、まず厚労省から始まりました。 2000年に入り、厚労省が、「21世紀における国民健康づくり運動(通称:健康日本21)」を策定しました。 これは、急速な高齢化の進行と、痴呆や寝たきりになる人たちの増加を予想して、「介護保険制度」のスタートに合わせて作られた

Kommentare


bottom of page