top of page
検索

次世代エリマネ(TCD)の時代⑩ TCD の効用と次ステップ展開

街をコンテンツ化することができると、これをオンライン上に流通させることが可能になります。具体的にはYouTubeでの配信が現実的だと考えます。メタ人/メタ街/リーグ/大学などのプログラムで相対価値化された定期コンテンツとして配信されていくのです。チャンネル登録者が月間数万人に増えていくと「YouTube広告料」を得ることが可能になります。(目安として3万人で月額50万円程度) このようにしてファンコミュニティが見える化してくると、特別編集のコンテンツやプログラムへの参画権及びファン同士の交流などを魅力にした「有料コミュニティ(オンラインサロン:1000円×1000人=月額100万円)」の開設が可能になります。さらにコンテンツプログラムの優待利用に飲食・サービス施設の割引などを特典にして「街のサブスク・サービス」への発展も想定可能です。

プロサッカーはリーグ戦形式で試合を繰り返し、継続的なコンテンツとして認知・定着させています。さらに試合内の様々なコンテンツを名勝負集やゴール場面集などに再編集したり、ベンチ裏の様子、選手インタビューなど様々な追加・スピンアウトしたコンテンツを魅力資産としての訴求力を高めていくのです。

サッカークラブの収益は①チケット収入②広告スポンサー収入③放映権収入(+物販収入)に大別されます。Jリーグでは①チケット収入の比率が大きいのですが、最先端とされる欧州のサッカークラブでは③放映権収入が過半を占めています。彼らはスタジアムの観客チケットを柱とした「集客ビジネス」ではなく、コンテンツをストックし有償提供する「コンテンツビジネス」に移行しており、さらにブランドビジネスを標榜している状況です。

次世代のエリマネ「TCD」では、リアルな集客だけなく都市内での活動を様々に編集オンライン発信し、コンテンツとして目標や評価指標を明確にして価値向上を図るビジネスモデルとして、仕立てていく必要があると考えます。

理想的には NFL のグリーンベイ・パッカーズのように全員が市民株主としてコミットしてはどうでしょうか。「なりたい未来、好きな街は自分たちで作る」というスタンスは、ステイクホルダー資本主義の潮流に相応しいと考えます。

最新記事

すべて表示

【内容】 1.墨田区立川3丁目の奇跡 2.地域の再構築 3.「初心者1st」で組み上げ直す 1.墨田区立川3丁目の奇跡 廃れた「お祭り」を、「子ども」をきっかけにして復活させた事例があります。 20年以上前は、神輿の担ぎ手は同好会頼り、盆踊りは高齢者のカラオケ大会になってしまい、新しい担い手が寄り付かなかった「立川3丁目の夏祭り」は、地元の久保田健一さんの奮闘を中心に、蘇りました。 神輿の担ぎ手を

【内容】 1.これまでの振り返り 2.お祭りの構造を再考する 3.お祭りアップデートの方向性 1.これまでの振り返り ①全国に30万あるといわれる日本の「お祭り」は、2016年「山・鉾・屋台行事」,2021年「来訪神:仮面・仮装の神々」として、ユネスコ登録され注目を浴びます。華やかで参加性もあり、インバウンドにも人気な一方で、担い手不足などで、消滅の危機に瀕した祭りが多い状況です。 ②お祭りとは、

【内容】 1.「〇〇不足」の根本原因 2.日常と非日常とのズレ 3.誰のためのお祭りなのか? 1.「〇〇不足」の根本原因 「お祭りの魅力・効用」と同様に、「お祭りの課題」として挙げられるの、下記の4点です。 ①人手不足 ②資金不足 ③宣伝不足 ④アイディア不足 では、何故このような「〇〇不足」に陥るのでしょうか? お祭りの魅力が、「日常の中の、非日常性によるガス抜き」だとするなら、この「日常と非日

bottom of page