検索

次世代エリマネ(TCD)の時代③ 需要視点からの必要性

従来のとにかく容積率を追求する集積志向の都市開発が曲がり角に差し掛かっています。成熟社会化に加えてコロナ禍によって、移動・交流/集積・集客/一斉・一律に対する人々の価値観が急速にシフトし、いわば都市の根幹原理である「規模の合理性」が疑問視され流ようになったからです。 WEB 会議の定着やネットショッピングの普及に象徴されるように、オンライン1stを基盤にして「リアルで必要なモノと必要でないモノとの選別」が本格化しているのです。企業オフィスにおいては従来の「社員を集める」オフィスではなく、「社員が集まりたくなる」オフィスを志向する必要があり、店舗においても金太郎飴的なショッピングセンターへの出店ではなく、リアルな体験価値を提供できる路面店環境が見直されています。「オンラインが基本でリアルが特別」なのです。交通利便性や集積規模一辺倒ではなく、その企業・店舗らしさの表現やスタッフのライフスタイル、カルチャー活動に適した立地が評価されるようになっているのです。「どの街を舞台にどんな情報発信をしていくのか?」経営資源として街の特性・差異性が問われる時代です。建築リノベーションが近年脚光を浴びる理由は、新築に比べて安価に済むことだけでなく、元の建築の状況や歴史を生かした「味」が、新築には無い魅力になると言われます。都市についても同様にその場所の特性や地域性を際立たせていく事が有効な時代になっているのです。もはやリアル単体での集客や収益性では限界があるかも知れません。まずオンラインで都市をコンテンツとして楽しんだ上で、よりプレミアムな体験を享受するためにリアルに来街・来店すると言うように、オンライン1stの時代に対応した新しい都市の楽しみ方(=収益化)を模索していく時代だと考えます。

このような需要視点からの必要性を踏まえて「TCD:街のコンテンツ価値創造」を検討していきます。


最新記事

すべて表示

卒・売り場思考の商業施設① オンライン1stの時代

コロナ禍での外出自粛や非接触ニーズから、ネットショッピングの機会が増えたのではないでしょうか? 宅配便大手3社の2020年度の取扱個数は45億個に達し、19年度の40.3億個から、5億個近い増加になりました。リアルな商業施設は逆に2021年6月ではコロナ前の2019年同月比−23.5%(SC販売統計調査)で、特に都心部では−31.4%と厳しい数字を示しています。モノを買うためにワザワザ電車で移動し

次世代エリマネ(TCD)の時代⑩ TCD の効用と次ステップ展開

街をコンテンツ化することができると、これをオンライン上に流通させることが可能になります。具体的にはYouTubeでの配信が現実的だと考えます。メタ人/メタ街/リーグ/大学などのプログラムで相対価値化された定期コンテンツとして配信されていくのです。チャンネル登録者が月間数万人に増えていくと「YouTube広告料」を得ることが可能になります。(目安として3万人で月額50万円程度) このようにしてファン

次世代エリマネ(TCD)の時代⑨ アウトプット B:街のコンテンツ「大学」見立て

街を「丸ごと〇〇」に見立てると、特別な日、特別な場所となり、既存の用途やヒエラルキーを見直しフラットで新しい関係を構築する機会が提供されます。例えば街での活動を「大学」に見立ててはどうでしょうか。大学を構成する「学部・学科」をそれぞれのコンテンツの特性に合わせて「健康学部」「環境学科」などとグルーピングした上でそれぞれの店舗・団体の集客イベントやワークショップを体系化していくのです。このプロセスを