top of page
検索

次世代エリマネ(TCD)の時代② 開発視点からの必要性

都市開発には長い時間が必要になります。開発期間だけで計画・設計に3−5年、建設に3−5年必要で、複数の地権者の意見を取りまとめる再開発事業になれば、開発に至るまでの準備期間がさらに5−10年掛かることも珍しくありません。最短でも6年、長ければ20年近くの時間が従来の都市開発には必要でした。成長社会であれば一定の経済成長を前提に粛々と進捗させていけば良いのですが、成熟・VUCA(あらゆる環境が目まぐるしく変化し予測できない)の時代と言われる状況では、長期にわたって一定の計画を保持するリスクは大きく「出来上がる頃には時代とニーズが変わっているのではないか?」というのが都市開発関係者の一番危惧するところです。

また近年は学校の統廃合や公営住宅の老朽化に伴い、行政財産の活用による都市再開発も盛んに行われてきました。民間が活用するにあたっては街づくりへの貢献方策などをプロポーザル方式で提案させ、地域の活性化を促してきたのですが、都心における纏まった公有地の在庫も底をついてきた感があります。

このように大規模な都市開発を推進する時間的・空間的な前提条件が厳しくなってきたのが実情です。従来の面的な大規模開発を見直し、時代の変化や小規模・ネットワーク型の土地利用を前提にした都市再生&価値向上が求められるのだと考えます。

このような供給視点からの必要性を踏まえて、ハード思考ではなくコンテンツの価値を積み上げていく思考で「TCD:街のコンテンツ価値創造」を検討していきます。

最新記事

すべて表示

今なぜ シェアオフィスを考えるのか?  シン・シェアオフィス ①

【内容】 自宅でも企業オフィスでもない仕事場の必要性 サードワークプレイス市場 シェアオフィスの可能性 1.自宅でも企業オフィスでもない仕事場の必要性 コロナ禍で普及したテレワークですが、空間面・設備面の課題から、自宅のワーキング環境では十分な生産性の確保が難しいと、実感した人も多いと思います。 とは言え、週に2〜3日の出社とテレワークとを併用する、「ハイブリッド勤務」の快適性を実感してしまったワ

駅と鉄道会社の未来 シン駅3.0 ⑩

【内容】 1. 顧客接点のさらなる活用 2. ライフスタイルの共創 3. 「共創」から「競創」へ 1.顧客接点のさらなる活用 セブンイレブンジャパンの2022年年間売り上げは約5.1兆円で、その60%をオリジナル商品が占めると言われます。 同社では、1日1300万人の顧客(POS)データを元に、単品・個店・客層別の情報を、サプライヤーとも即時共有し、商品開発や製造計画、在庫管理や受発注に活用されて

駅の進化の効用 シン駅3.0 ⑨

【内容】 1.小田急電鉄の挑戦 2.「三方よし」の必要性 3.「お客さま」から「参画者」へ 1.小田急電鉄の挑戦 小田急電鉄は、コロナ禍を経て、「社内ベンチャーの育成」に力を入れています。 「クライマー制度」という独自の社内ベンチャー制度で、社内からアイディアを募り、さまざまなプロジェクトを事業化しています。 特徴的なのは、「地域の課題解決」というスタンスで、デジタルを活用して、鉄道とは直接関係の

댓글


bottom of page