top of page
検索

次世代エリマネ(TCD)の時代⑥ インプット A:人のメタ見える化

街の潜在力を見える化する資源として、そこで活動する「人」が挙げられます。会社勤めしていたり、飲食店を経営していたり様々な「本業」活動を行なっていますが、「一人十色」と言われるように、それぞれが何らかの「得意」や「興味」を持っているのではないでしょうか。「学生時代に野球をやっていた」「お弁当作りが得意」「昆虫を飼うことが好きだった」等などです。これらの得意や興味を「体験提供」という形で見える化できるかを考えます。日本人独特の「謙虚さ」から「いやぁー私くらいのレベルでは、人様に教えるなんてとても無理」という反応がほとんどだと思います。100人相手では緊張してしまいますが、5人相手であれば同好の仲間として楽しめるのではないでしょうか。少なくとも「初心者への手解き」や「街のビギナー向け〇〇巡り」であれば可能なはずです。しかも実際にやってみると自分の知識や技量の再確認にもなりますし、色々な気づきや出会いがあって結構楽しいことが実感できるものです。何よりも本業以外での社会とのつながりや仲間づくりの充実感があり、「仲間づくり」の口実にも活用できると思います。このように「自分の多層性を活かして楽しむ人が多い」を街は活性化します。

具体的にはainiなどの体験提供プラットフォームを利用して「〇〇を楽しむ会」「〇〇体験ツアー」を開催していくことが有効です。自分推しの飲食店を梯子する「〇〇街飲み歩きビギナーツアー」なども面白いと思います。普段はバラバラに活動する「〇〇体験」を「街の文化祭」などの名目で定期的に一斉開催すると、様々な形で街を楽しむ人たちが一堂に見える化でき、新たなつながりが生まれる機会にもなります。人の「メタ見える化」はTCD:街のコンテンツ価値創造の第一歩だと考えます。

最新記事

すべて表示

【内容】 個人にとっての効用 街と社会にとっての効用 サードプレイスがある効用とは何でしょうか? ここでは、「個人」と「街と社会」にとっての効用を整理します。 1.個人にとっての効用 1.新しいコミュニティへの所属 サードプレイスでは、新しいコミュニティを構築でき、ファーストプレイスやセカンドプレイスにはない関係性が生まれます。新たな所属が、日常における待避場所となり、生活の満足度が高まります。

【内容】 A:交流型サードプレイス B:マイプレイス型サードプレイス C:価値共有型サードプレイス サードプレイスの分類では、本来オルデンバーグが示した「A:交流型」と、日本での主流となっている、一人または数人で静かに自分の時間を過ごすために、活用される居場所タイプ 「B:マイ・スペース型」の2種類への分類が一般的です。 ここでは、より現代の日本社会に対応させるため、特定の目的や意味を共有する「C

【内容】 日本にも有ったサードプレイス的空間 日本的なサードプレイスの特徴 1.日本にも有ったサードプレイス的空間 日本にも「家でも会社でもない居場所」という意味での、サードプレイス的な空間はありました。いくつかを例示します。 居酒屋:日本文化研究者のマイク・モラスキーが、日本におけるサードプレイスの代表例として「赤提灯や大衆酒場のような庶民的な居酒屋」を挙げているように、カウンターが一種の共有空

bottom of page