top of page
検索

次世代エリマネ(TCD)の時代⑨ アウトプット B:街のコンテンツ「大学」見立て

街を「丸ごと〇〇」に見立てると、特別な日、特別な場所となり、既存の用途やヒエラルキーを見直しフラットで新しい関係を構築する機会が提供されます。例えば街での活動を「大学」に見立ててはどうでしょうか。大学を構成する「学部・学科」をそれぞれのコンテンツの特性に合わせて「健康学部」「環境学科」などとグルーピングした上でそれぞれの店舗・団体の集客イベントやワークショップを体系化していくのです。このプロセスを通じて、単に「良いものを提供する」「美味しい料理を作る」といった自分目線ではなく、お客目線でどのような価値提供が可能なのか?を他の店との相対評価で検討できる機会になります。

渋谷の街を丸ごとキャンパスに見立てた「シブヤ大学」への協力を、東急ハンズにお願いに行った経験を踏まえると、①シブヤ大学内に「ハンズ学部」を作ればシラバスを検討するプロセスで「ハンズとは何か?」を考える機会になる。②シブヤ大学で教える先生と学生という立場ができると、それまでのお客様と売り子という関係だけではないコミュニケーションが可能になる。③他の学部に協力する企業(例えばタワーレコード、 BEAMS)とも横の繋がりが出来る。などの効用を東急ハンズの幹部は認識されていました。固定化・孤立化してしまいがちな企業活動の活性化に役立つと評価いただいたのです。

もちろん普段は各建物の中に収まっている機能を、横断して活用することによって、街に人が出て交流し賑わうという効用も想定されました。

まずは期間限定で「大学」など「街丸ごと〇〇」見立てをしてみてはどうでしょうか。街の活性化はもとより、参画する事業者の求心力を高めたり、コラボレーションを通じた新規事業開発の機会が生まれます。デジタル技術の進展により、時間・空間の制約を超えてネットワークすることが可能になりました。街のコンテンツ「大学」見立て戦略は、街の価値向上に非常に有効な考え方だと思います。

最新記事

すべて表示

まちづくりとコミュニティ 共創から競創へ ④

【内容】 まちづくりと同義語 コミュニティ参画のメリット まちづくりのゴール 1.まちづくりと同義語 先述したように、日本においては政府報告書「コミュニティ:生活の場における人間性の回復(1969)」において「村落共同体ではなく、新しい地域をまとめるための概念としてのコミュニティ」が記載されることにはじまります。 同じ頃にひらがなの「まちづくり」も提唱されはじめます。 日本屈指の地域政策プランナー

コミュニティの特性・構造 共創から競創へ ③

【内容】 コミュニティづくりのポイント コミュニティの事業構造 継続の仕組み 1.コミュニティづくりのポイント 成熟ニッポンにおいては、ビジネス的にもメリットの多い「コミュニティ」ですが、主体的に運営するにはどのようなポイントがあるのでしょうか。 コミュニティ・マーケティングでは下記のような留意点が挙げられています。 初めは少人数でスタート コミュニティの目的をはっきりさせる。 参加者に当事者意識

コミュニティの有効性 共創から競創へ ②

【内容】 成熟社会におけるモチベーション 「私たちごと」づくりの必要性 コミュニティをつくるビジネスメリット 1.成熟社会におけるモチベーション コミュニティの有効性について、主にビジネス視点から整理します。 成熟ニッポンは、「失われた30年」と揶揄され、GDPは560兆円辺りを推移し、デフレが続き、給料も上がらない状況です。 高度成長期のように「3種の神器」やマイホームを買うために、モーレツに働

Comments


bottom of page