top of page

次世代エリマネ(TCD)の時代⑨ アウトプット B:街のコンテンツ「大学」見立て

  • 2021年12月13日
  • 読了時間: 2分

街を「丸ごと〇〇」に見立てると、特別な日、特別な場所となり、既存の用途やヒエラルキーを見直しフラットで新しい関係を構築する機会が提供されます。例えば街での活動を「大学」に見立ててはどうでしょうか。大学を構成する「学部・学科」をそれぞれのコンテンツの特性に合わせて「健康学部」「環境学科」などとグルーピングした上でそれぞれの店舗・団体の集客イベントやワークショップを体系化していくのです。このプロセスを通じて、単に「良いものを提供する」「美味しい料理を作る」といった自分目線ではなく、お客目線でどのような価値提供が可能なのか?を他の店との相対評価で検討できる機会になります。

渋谷の街を丸ごとキャンパスに見立てた「シブヤ大学」への協力を、東急ハンズにお願いに行った経験を踏まえると、①シブヤ大学内に「ハンズ学部」を作ればシラバスを検討するプロセスで「ハンズとは何か?」を考える機会になる。②シブヤ大学で教える先生と学生という立場ができると、それまでのお客様と売り子という関係だけではないコミュニケーションが可能になる。③他の学部に協力する企業(例えばタワーレコード、 BEAMS)とも横の繋がりが出来る。などの効用を東急ハンズの幹部は認識されていました。固定化・孤立化してしまいがちな企業活動の活性化に役立つと評価いただいたのです。

もちろん普段は各建物の中に収まっている機能を、横断して活用することによって、街に人が出て交流し賑わうという効用も想定されました。

まずは期間限定で「大学」など「街丸ごと〇〇」見立てをしてみてはどうでしょうか。街の活性化はもとより、参画する事業者の求心力を高めたり、コラボレーションを通じた新規事業開発の機会が生まれます。デジタル技術の進展により、時間・空間の制約を超えてネットワークすることが可能になりました。街のコンテンツ「大学」見立て戦略は、街の価値向上に非常に有効な考え方だと思います。

 
 
 

最新記事

すべて表示
人生観都市の定義 人生観都市 ②

【内容】 第1章 人生観都市とは何か 第2章 人生観都市を構成する考え方 第3章 人生観都市が目指す社会と都市の姿 第1章 人生観都市とは何か 人生観都市とは、人が「どう生きるか」「どう老いるか」「何を残すか」といった人生そのものを支えることを目的とした都市の考え方です。 これまでの都市は、便利さや効率、経済成長を重視して発展してきました。働く、買う、移動する、消費するといった機能を高めることで、

 
 
 
今なぜ 人生観都市なのか? 人生観都市 ①

【内容】 第1章 成長社会型都市の限界 第2章 人生観の喪失と成熟社会の課題 第3章 人生観都市という新たな都市モデル 第1章 成長社会型都市の限界 これまでの日本の都市は、高度経済成長を背景に、「便利で効率的な都市」を目指して発展してきました。都市には、生産、消費、移動、情報、商業などの機能が集積し、生活を豊かにするためのインフラが整備されてきました。その結果、日本は世界でも有数の便利で安全な都

 
 
 
ディベロッパーのアップデート メタディベロップメント 23

【内容】 第一章 床貸し商業の限界と構造転換の必然 第二章 覚悟と主体性が生む新しい収益構造 第三章 都市ブランド戦略への拡張 第一章 床貸し商業の限界と構造転換の必然 本章では、従来型商業を中心とした都市開発の限界と、その構造的課題について整理します。 これまでの商業施設は、テナント面積を最大化し、賃料収入を積み上げる「床貸しモデル」を基本としてきました。しかし現在、このモデルは増収余地

 
 
 

コメント


Copyright © FIACS, All Rights Reserved.

bottom of page