top of page
検索

次世代の都市評価指標⑧ 街づくりの貢献価値

新しい都市評価指標が目指す効果として①生産性向上による事業者メリット②口コミ発信による商業者メリットがある事は前述しましたが、さらに③ソーシャルキャピタルの向上による社会メリットが想定されます。

具体例として下記の6点が挙げられます。

  1. 契約や交渉などにおいて無駄な認識共有や対立が回避され、時間・手間コストが削減できる。

  2. 相互に協力的なコミュニティが育まれ、公共サービスなど公共活動の効率化と公共空間破壊低減などのコスト低減が想定される。

  3. 高齢者を含めて健康状態を維持できることによる医療・福祉コストの削減が想定される。

  4. 帰属意識の高まりにつれ、地産地消志向をはじめとした地域内で経済サイクルが自律化し、地区外への需要漏出を防ぎ所得水準が向上する。

  5. 警備・防災などリスク対応コストが軽減できると共に、観光・宿泊や飲食など集客型サービス業の隆盛が想定できる。

  6. 失敗回復の安心感と信頼とに基づき、準秘密情報の交換を通じた連携やビジネスチャンスが拡大する。


これらのインパクトは健康経営や SDGs の文脈に通じる社会的評価で、対象エリアに拠点を置く事業所の経営資源として貢献すると共に、全体の生産性向上分は街づくり推進者に還元されるべきと考えます。経営資源のプラットフォーム事業として街づくり推進者の貢献価値を見える化するため、幸せ実感及びその継続・拡張要素をデータ定量・指数化し九段階に格付けしてはどうでしょうか。ランキングなどの相対評価ではなく、定期査定され変動する絶対評価として格付けすることによって、街づくり推進者(ディベロッパー)の企業価値に反映される要素になると考えます。


最新記事

すべて表示

今なぜ シェアオフィスを考えるのか?  シン・シェアオフィス ①

【内容】 自宅でも企業オフィスでもない仕事場の必要性 サードワークプレイス市場 シェアオフィスの可能性 1.自宅でも企業オフィスでもない仕事場の必要性 コロナ禍で普及したテレワークですが、空間面・設備面の課題から、自宅のワーキング環境では十分な生産性の確保が難しいと、実感した人も多いと思います。 とは言え、週に2〜3日の出社とテレワークとを併用する、「ハイブリッド勤務」の快適性を実感してしまったワ

駅と鉄道会社の未来 シン駅3.0 ⑩

【内容】 1. 顧客接点のさらなる活用 2. ライフスタイルの共創 3. 「共創」から「競創」へ 1.顧客接点のさらなる活用 セブンイレブンジャパンの2022年年間売り上げは約5.1兆円で、その60%をオリジナル商品が占めると言われます。 同社では、1日1300万人の顧客(POS)データを元に、単品・個店・客層別の情報を、サプライヤーとも即時共有し、商品開発や製造計画、在庫管理や受発注に活用されて

駅の進化の効用 シン駅3.0 ⑨

【内容】 1.小田急電鉄の挑戦 2.「三方よし」の必要性 3.「お客さま」から「参画者」へ 1.小田急電鉄の挑戦 小田急電鉄は、コロナ禍を経て、「社内ベンチャーの育成」に力を入れています。 「クライマー制度」という独自の社内ベンチャー制度で、社内からアイディアを募り、さまざまなプロジェクトを事業化しています。 特徴的なのは、「地域の課題解決」というスタンスで、デジタルを活用して、鉄道とは直接関係の

Comments


bottom of page