検索

横丁文化の継承

先日  FIACSの今年度の研究テーマである「街のコンテンツ(=横丁文化)を継承する都市開発」に関する分科会を開催しました。


これまで横丁の価値や作法などを検討してきましたが、都市開発事業として具体化する方策についての議論です。

一番の課題は「地権者や店主の合意が得られるか」と言う事でした。

賃料は据え置けても、開発期間中の客離れなどの不安は払拭できないとの指摘で、結局「再開発ビルの中で横丁を再生する」のではなく「日本的な旧市街地として、その場で再生する」という結論になりました。

東京駅の事例を習い横丁上空の余剰容積の売却などによる不燃化工事&街づくり、大阪の法善寺横丁の事例に習い連担制度などによる狭い通路幅のままの再生などの手法を駆使するわけです。

余剰容積のある駅前の横丁などで容積移転先敷地が確保できれば可能なようです。

その際も単に既得権益を維持するだけでなく、横丁をプラットフォームとして見立て、文化価値の向上などの方策を合わせていくことなどが議論されました。

その文化価値として例示された「他にないオリジナリティ、ホーム感、ノイズ感、雑多、触れ合いなど」は確かに東京のビル街からは失われた価値だと再認識したディスカッションでした。

最新記事

すべて表示

Beyond コロナの都市づくり⑨「コロナショックを考える視点」

Beyond コロナの都市づくり⑨「コロナショックを考える視点」 コロナショックの影響は苦労しながらのテレワーク環境の実装や、それに伴う家と徒歩生活圏の充実ニーズなどの行動変容がまず挙げられます。 これらを背景にインバウンドの蒸発と各種イベントの中止が加わり、観光・エンタメや飲食業など都市型サービス業への大打撃となっています。 様々なビジネスが「オンラインを活用した分散型へのシフト」に伴う混乱とも

Beyondコロナの都市づくり⑧「集客イベント、リアルとオンライン連動の形」

Facebookでのオンラインコミュニティの育成を通じて3000人規模のオンラインイベントに結実させた実績を持つ インバウンドメディア運営の青木優氏( MATCHA代表)にお話しを伺いました。 今回のインバウンドの蒸発という状況に際して業界の底上げという目的と「−99,9% インバウンド観光 逆転のシナリオ」というコンセプトの明確化がムーブメントを生み出すと説かれました。 その上で星野リゾートの星

Beyondコロナの都市づくり⑦「次世代のコンテンツビジネスの考え方」

これからのコンテンツ・集客機能のあり方について 中村伊知哉先生(iU学長)にお話を伺いました。 まず日本の一人当たり所得や国際競争力の凋落を元に「失われた30年」について触れられ、その元凶が技術革新への対応の遅れ(=社会変革)であると断じられた後、コロナ後の世界としてリアルとバーチャルがかけ合わさり、集中と分散とを併せ持った社会イメージを提示いただきました。 そのプロセスで必要なものと不必要なもの

Copyright © FIACS, All Rights Reserved.