top of page

方策3:ふるさと留学の体験拠点としての道の駅 シン道の駅 ⑨

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2025年2月5日
  • 読了時間: 3分

【内容】

  1. 東京での子育ての不安

  2. 教育のサブシステムの必要性

  3. 「ふるさと留学の体験拠点」としての道の駅

 

 

 

  1. 東京での子育ての不安

近年 軽井沢がインターナショナルスクールや風越学園の設立で注目され、教育移住が活発になっています。

このように、東京における偏差値志向の受験制度に対して、不安と疑問を抱く保護者も少なくありません。

変化が大きく、未来を見通すことが難しいこれからの時代には、未来を自分の手で作っていける人材が求められています。

大学入試も主体性や協働性、探究性が問われるものに代わろうとしています。

意識が高く、社会の変化に敏感な保護者にとって、「これからの社会を生き抜く力を育む」方法として、「地方での子育て」が有効であると認識されつつあるのではないでしょうか?

 

  1. 教育のサブシステムの必要性

「学びの場」としての地方創生を実現した事例として、島根県の海士町の「島留学」があります。

海士町などの離島では、本土よりも早いペースで人口減少が続いていました。

海士町の県立隠岐島前高校でも生徒は減少の一途をたどり、2008年度の生徒数は全校で90人しかいませんでした。

「このままでは廃校になってしまう」

そこで始まったのが「隠岐島前教育魅力化プロジェクト」で、全国の高校生を対象にした「島留学制度」でした。

「島まるごと学校。島民みんなが先生」のキャッチコピーのもと、島留学生には一人ずつ「島親さん」と呼ばれる島民がついて島の生活に馴染むサポートがあります。

夕飯に呼ばれたり、夏祭りの一緒に行ったりする中で、地域の人たちとつながっていきます。

高校の生徒数は160人を超えかつての2倍に増えています。

さらに2019年からは、全国各地の若者が活用できる「大人のための島留学」がスタートしました。

  1. 3ヶ月の滞在型のインターンシップ制度の「島体験」

  2. プロジェクトに就労しながら、1年間お試し移住できる「大人の島留学」

  3. 2年間、複数の仕事を体験しながら新しい島の働き方を探究する「複業島留学」

などのメニューを準備しています。

3つの制度を利用した200人のうち、20人が就職・移住していると言います。

「島留学」という発想は全国に広がり、2017年には、全国の留学先を案内する「地域みらい留学」という取り組みが生まれ、25道県、68校が参加しています。

 

  1. 「ふるさと留学の体験拠点」としての道の駅

海士町の事例は極端かもしれませんが、東京での子育てに不安を感じている人たちに対して、「ふるさと留学の体験拠点」として道の駅を活用してはどうでしょうか。

いきなり「ふるさと留学」するには勇気が必要ですので、道の駅に滞在しながら、近接の学校に通ってみて、相性の良し悪しを試してみるのです。

その上で本格的な「ふるさと留学」の可否を判断するのであれば、ハードルは随分下がると考えます。

人は成長を実感した時期に過ごした場所を、「ふるさと」として記憶すると言われています。

最も多感で、成長する10代を地方で過ごすということは、その学校や街の卒業生にとして貴重な関係人口の創出につながります。

こうして生まれる「ふるさと」は、本人にとって、その後の活動拠点の一つとして、常に選択肢に残る場所になるのだと考えます。

 
 
 

最新記事

すべて表示
今なぜマインドメイキングなのか マインドメイキング ①

【内容】 第1章 「機能の街」から「意味の街」へ 第2章 「共感経済」が都市を動かす時代 第3章 “心の拠点”としての商業施設へ   第1章 「機能の街」から「意味の街」へ これまでの都市開発や商業施設づくりは、主に「機能」と「収益性」によって評価されてきました。 交通の利便性、賃料効率、テナントミックス、集客イベントなど、数値で測れる成果を積み上げることが成功の証でした。 しかし、社会が成熟し、

 
 
 
日本バリュー化の効果 日本バリュー都市 ⑩

【内容】 第1章 都市の魅力の可視化と差別化効果 第2章 エンゲージメントと関係人口の拡大効果 第3章 持続的な収益化とデータ循環による進化効果   第1章 都市の魅力の可視化と差別化効果 ブランド価値化の第一に期待できる効果は、都市の魅力が多層的に可視化され、他都市との差別化が明確になる点です。 従来の都市開発では、商業施設や交通利便性といった「機能の充実」が重視されてきましたが、それだけでは長

 
 
 
方策3:“モノより体験”の事業モデル化+データ循環 日本バリュー都市 ⑨

【内容】 第1章 都市開発における「体験価値」へのシフト 第2章 事業モデルと具体施策 第3章 KPIとデータ循環による持続性   第1章 都市開発における「体験価値」へのシフト 近年の都市開発や観光戦略においては、「モノ」中心の消費から「体験」中心の価値提供へと大きく軸足が移りつつあります。 背景には、内閣官房が示した「New Cool Japan Strategy 2024」が掲げる「モノより

 
 
 

コメント


Copyright © FIACS, All Rights Reserved.

bottom of page