top of page
検索

方策3「コミュニティラボとしての駅」 シン駅3.0 ⑧

【内容】

  1. 暮らしを楽しむコミュニティの必要性

  2. ジモティ・スタートアップ

  3. ジモティラボの有効性

 


1.暮らしを楽しむコミュニティの必要性

これまで郊外都市は都心ワーカーにとって、基本的に眠る&休日を過ごす街でした。

働く場と遊ぶ場は都心にあり、その間を往復しながら使い分けをしてきたのです。

ディナーレストランや高級専門店は都心にしかなく、郊外ではランチ対応のチェーンレストランとロードサイドの量販店で我慢するしかありませんでした。

コロナ禍を経て、この図式が大きく変わるのではないでしょうか?

大人が郊外で過ごす時間が増えるにつれ、多彩な都市型サービス施設へのニーズが高まる可能性があります。

ただしここで問題が出ます。

これまで都市型サービス施設の利用シーンは、会社コミュニティが中心でした。

ところが郊外には、この受け皿となるコミュニテイが存在しないのです。

家族利用だけでは、利用頻度や求めるバリエーションに限界があります。

これまでの眠る&休日を過ごす郊外都市において、豊かな自然環境や都心から移転してくるサービス施設を使いこなす、暮らしを楽しむコミュニティを、育成する必要があると考えます。

 

2.ジモティ・スタートアップ

これからの沿線ビジネスを考える上での「リソース」と「ニーズ」とはなんでしょうか?中央線沿線を例に取ると、まずリソースとして、

  1. 農地を含めてアウトドア環境が近い 

  2. 多彩な趣味やスキルを持った人が多い 

  3. その延長として地元愛の対象となる個性的な街が多い 

などが挙げられます。

ニーズとしては、通信環境を含めてテレワークに適応できる人たちは、浮いた通勤時間分を活用してアクティブライフを楽しめるけれど、そんな人たちはむしろ少数派ではないでしょうか。

これまで会社人間で、家族との距離感やON/OFFの切り替えに苦労する「リモートワーク・ライフ低適応」な人たちが大多数になるではないか?を推察します。

そんな人達のリモートワーク&ジモティライフへのステートアップ・サービスが必要ではないかと考えます。

これまでの会社中心ライフから、ハイブリッド・ワークでのお家ライフに移行する支援機能が、通勤で慣れ親しんだ駅周辺にあると、非常に納得感があって魅力的です。

着眼点としては

  1. これまでの会社中心の時間割を、自分でどう管理していけば良いのかわからない人たちが多い

  2. これまでの仕事中心のコミュニケーションを、地元にどう結びつけていけば良いかわからない人たちが多い

  3. 通勤や商談で確保されていた歩行距離がなくなり運動不足で、どう健康管理していけば良いかわからない人たちが多い 

こういった人たちにライフスタイルをシフトさせるきっかけづくりが必要です。

それには家人でも会社人でもなく、街に関われる第三の役割として会員制の「街の研究所:ジモティラボ」を提案します。

 

3.ジモティラボの有効性

ジモティラボは研究所ですから、街に関して調べるために調査・ヒアリング・発表を行います。

研究所ですから、実験・トライアルを行います。研究所ですから、行政を含めて色々な相談事が舞い込むかもしれません。

駅係員は、ラボ・マネジャーとして、このコミュニティ運営をするのです。

このような活動を通じて「地元の人・コト・街との関係強化」が図れるのではないでしょうか。

自分投資を基本としながら、趣味づくり半分、仲間づくり半分ですから、自分がやりたいテーマを街に絡めながら、研究員の肩書のもと地元でフィールドワークしていきます。

ジモティライフへのリハビリに必要なのは、「サードプレイス」だけでなく「サードポジション」なのです。

場合によっては、研究・交流のプロセスが、「シニアの人材獲得機会」につながるかもしれません。

そんな人たちの、ジモティ・スタートアップを作り出す会員制ビジネスとして、「ジモティラボ」が駅にあると、非常に有効且つ活性化に寄与できると考えます。

最新記事

すべて表示

今なぜ シェアオフィスを考えるのか?  シン・シェアオフィス ①

【内容】 自宅でも企業オフィスでもない仕事場の必要性 サードワークプレイス市場 シェアオフィスの可能性 1.自宅でも企業オフィスでもない仕事場の必要性 コロナ禍で普及したテレワークですが、空間面・設備面の課題から、自宅のワーキング環境では十分な生産性の確保が難しいと、実感した人も多いと思います。 とは言え、週に2〜3日の出社とテレワークとを併用する、「ハイブリッド勤務」の快適性を実感してしまったワ

駅と鉄道会社の未来 シン駅3.0 ⑩

【内容】 1. 顧客接点のさらなる活用 2. ライフスタイルの共創 3. 「共創」から「競創」へ 1.顧客接点のさらなる活用 セブンイレブンジャパンの2022年年間売り上げは約5.1兆円で、その60%をオリジナル商品が占めると言われます。 同社では、1日1300万人の顧客(POS)データを元に、単品・個店・客層別の情報を、サプライヤーとも即時共有し、商品開発や製造計画、在庫管理や受発注に活用されて

駅の進化の効用 シン駅3.0 ⑨

【内容】 1.小田急電鉄の挑戦 2.「三方よし」の必要性 3.「お客さま」から「参画者」へ 1.小田急電鉄の挑戦 小田急電鉄は、コロナ禍を経て、「社内ベンチャーの育成」に力を入れています。 「クライマー制度」という独自の社内ベンチャー制度で、社内からアイディアを募り、さまざまなプロジェクトを事業化しています。 特徴的なのは、「地域の課題解決」というスタンスで、デジタルを活用して、鉄道とは直接関係の

Kommentarer


bottom of page