top of page

想定外のポスト2020を考える「前提条件B」

  • 2020年5月18日
  • 読了時間: 3分

想定外のポスト2020を考える「前提条件B」は(都市開発に関連しそうな)供給系の事象です。


①「景気後退と人材流動化」

 IMF専務理事が「世界恐慌以来」と予測したように大幅な景気後退が避けられないことは明らかですが、コロナ感染の終息後はV字回復し元の世界に戻るかというとそうでもなさそうです。

「前提条件A」で見た意識及び行動の変容が業界変革を促すからです。

まず「移動敬遠と3密警戒」からインバウンドを含む観光関連分野や、ワザワザ外出して不特定多数と接触する飲食や物販関連分野での不振が想定されます。

特定の人が集うエンタメ分野でも工夫が求められます。

次に「接客を中心とした低スキル人材の需要減」から留学生を含む学生アルバイトやパートでの雇用機会が失われると考えられます。

さらに「テレワークに伴う成果スキルの見える化」により、これまでは組織内に抱えられてきた[機能のない人材]の流動化が想定されます。

不安材料の列挙に始終することが本意ではありませんので、各業界がビジネスシフトの覚悟を元に新ビジネスの創造とM&Aにより、これからの人材を吸収する受け皿の構築機会と考えたいと思います。


②「ビジネスシフトの方向性」

 まず都市開発と直結するわけではありませんが「グローバル供給網のリスクを補完するための国内回帰」が想定されます。

国際競争力を維持するためロボティクスなど大幅な効率化が求められますが、国内のモノづくり企業にとって進化の機会になります。

それに関連して「制作プロセスのダウンサイジング」も必要です。

主にコンテンツ分野かもしれませんが、テレビよりネット配信、チームコンテンツよりもソロコンテンツ(例えば野球より卓球)という、より少ないリソースで成立するコンテンツの競争力が高まります。

次に「都市分散に向けた再投資」が挙げられます。

通信環境はもとよりテレワークを前提にした住宅や郊外拠点整備、それに対応したスペックのオフィス機器、郊外の滞在時間を活用したサービスが必要になります。

「非接触テクノロジーによる刷新」も必要です。

キャッシュレスやペーパーレスのさらなる進展、印鑑主義の改善やオンライン行政による手続き合理化が求められます。

さらに「教育と医療のオンラインシフト」。

いずれも抵抗勢力が存在し推進は簡単ではありませんが、移動と接触への抵抗から基本をオンラインに置くことになると考えます。

その前提に立つと旧態依然としたこの分野でもコア人材と現場サポート人材の二層化が進みます。


 いずれも旧来のままではなく、テクノロジーを活用した効率化を前提にシフトしていくのではないでしょうか。

皆さんからの見解を元にした前提条件は以上ですが、今後も随時アップデートしていくつもりです。


 次回は「前提条件A」「前提条件B」を元に「都市のあり方」を検討していきます。

 
 
 

最新記事

すべて表示
マンガの定義:漫画立国論 ②

【内容】 第1章 マンガは日本社会が育ててきた「感情処理の技術」です 第2章 マンガは「描かれる価値」を社会に広げてきました 第3章 マンガという社会OSの定義     第1章 マンガは日本社会が育ててきた「感情処理の技術」です 「マンガ」というと娯楽や産業を思い浮かべがちですが、ここではもう一段深い定義が必要です。 マンガとは、人々の実生活や感情、言葉にしづらい違和感を、連続する視覚表現によって

 
 
 
なぜ今、マンガという社会 OSが必要なのか 漫画立国論 ①

【内容】 第1章 社会は「説明できない苦しさ」を処理できなくなっています 第2章 マンガは「主張しない公共言語」です 第3章 マンガという社会OSを持つという選択     第1章 社会は「説明できない苦しさ」を処理できなくなっています いまの社会には、かつてとは質の異なる苦しさが広がっています。 失業率や所得のように数字で示せず、制度や責任論でも整理できない、「うまく言葉にできない生きづらさ」と言

 
 
 
ご近所資本主義の未来 ご近所資本主義 ⑩

【内容】 第1章 「都市の役割」が静かに変わる未来 第2章 経済と仕事の意味が再定義される未来 第3章 幸福のかたちが更新される未来     第1章 「都市の役割」が静かに変わる未来 ご近所資本主義が社会に浸透した先にまず現れるのは、都市やまちの役割そのものの変化です。 これまで都市は、効率的に人を集め、消費を促し、経済規模を拡大するための装置として設計されてきました。しかし、人口減少や成熟社会を

 
 
 

コメント


この投稿へのコメントは利用できなくなりました。詳細はサイト所有者にお問い合わせください。

Copyright © FIACS, All Rights Reserved.

bottom of page