皆さんからのご意見を元に「想定がのポスト2020」を検討してきました。
もちろんコロナショックは現在も進行中であり今後の見通しも不透明ですので、どんどん更新していく必要があると考えております。
売り上げが見込めず、賃料交渉等、現状で手いっぱいの状況もあると思いますが、じっと我慢して災厄が過ぎるのを待ったり、この先の景気予測に始終するだけで、とにかく未来を構想していくことが必要だと考え、このような活動をしてきました。
今回お陰さまで様々な見解・情報をいただき改めて周知の重要性、共創の力を実感いたしました。
最後に、今後を考える上で指針となるものをいくつか挙げさせて頂きます。
●コロナによって、私たちに思い出させてくれた、思い出すべき一番大事なことは、「自分の行動が他人の生死に、特に弱者の生死に関係しており、それは巡り巡って自分の生死に関係してくる」ということです。
「自分だけは大丈夫」「自分だけはしなくて大勢に影響はないだろう」という考えがパンデミックを引き起こすという事実をです。
ジャック・アタリ氏は「利他主義は最も合理的な利己主義である」とも言っていました。
という見解を頂きました。
●パオロ・ジョルダーノ氏(伊)が緊急出版した「コロナの時代のぼくら」にある「すべてが終わった時、本当に僕たちは以前とまったく同じ世界を再現したいのだろうか」という考えが印象的だ。
だという意見を頂きました。
台湾のデジタル大臣:唐鳳氏の「ネットでは誰が何を言っても構わない。同時に誰が何を言っているのかが分かり、一つの問題についてだれもが話し合えるということです。透明性が極端に高い世界で、間接民主主義の弱点を克服できる」
●ポーランドのシンガーソングライター・アーティストのRlya Sokol氏の「コロナウイルスが登場したおかげで、現代人が忘れていたあるいは失っていたいろいろなことに気づかされた。ありがとうコロナウイルス」という、衝撃的なメッセージ動画もいただきました。
●都市というのは、「都」=capital:統合と再配分の象徴、「市」=market:主体同士の交換の象徴という、二つのシステムを通じて、(自給自足ではなく)「ともに生きてゆく」ための人間の生存戦略のための装置であり、新しい着地点を見つけていくのだろう。という見解もいただきました。
●これまで日本が先送りにして来た「移動価値、一斉行動価値、集客価値」などのシフト(幻想だという指摘もありました)を顕在化させ、新しい価値観が束になって「ニューノーマル」が形作られていくのだと言う意見が多くありました。
コロナショックを進化の機会と捉える事が人間の知性だと考えます。FIACSでは、今回導き出された【都心極、郊外極、田園極の三極連携】及び【オンライン連携による都市機能の再構築】という視点を基に次世代社会への投資としての都市創造(開発という言葉自体がナンセンスという指摘もありました)を検討してまいりたいと思います。
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