検索

想定外のポスト2020の各種都市機能のあり方

 前回検討した「働く場」として以外の物販、飲食、エンタメ、教育などの機能について検討します。


1.物販機能:日用品のデリバリーやオンライン購入とは別の「買い回り物販」については、移動価値がシフトする中で「ずっと家にいるのはツライ」という【外出ニーズに対応できるテーマ(美容・健康、趣味・文化など)】を軸にした物販環境が必要だと考えます。

ポップアップ形式が中心になるかも知れませんが、オンラインで繋がるファンコミュニティのリアルな交流イベントとしての特別感が求められます。

企業オフィス同様に動画配信スタジオストアとしての役割が強化されるかも知れません。


2.飲食機能:従来のイートイン専門ではなく、デリバリーや出張調理など複合的な収益構造を考える必要があります。

来店時にはその時その場での体験価値が求められますので「客として食事するだけ」ではなく、BBQ、調理などより【多彩な共同体験の提供】が必要です。

料理の優劣だけではオンライン上での差異化が難しい半面、ファンコミュニティを作りやすい飲食の特性を生かして栽培、収穫、食材加工など食にまつわる継続的なコミュニティ活動が有効です。

 以下の機能は事前予約や会員制など来場者が特定されやすいので、密閉空間の改良や事前及びゲートでの抗ウイルス対策を施した上での運営が可能だと考えます。


3.エンタメ機能:ライブやシネマなどのエンタメ施設は従来からわざわざ移動する価値を提供していましたので、早晩その需要回復が想定されます。

ただ都心通勤などのツイデや慣れがなくなる前提になった時、日常的にファンコミュニティとのオンライン交流を通じてオフ会的な盛り上げを仕組むなど移動のハードルを越える【リアル体験価値の再構築】が必要になります。


4.教育機能:今回のオンライン教育体験を経て良質な教育コンテンツと提供する「コアスタッフ」と、多彩なコンテンツを元にカリキュラムを編集しグループディスカッションなどのアクティブラーニングを進行・ファシリティーテートする「現場スタッフ」との分業が想定されます。

この分業化は運営体制の負担軽減と教育効果の向上などが期待されますが、従来型の大人数、後期対応のスクール空間とともに【次世代の学校らしさ】について再考が必要になります。


 リアルな都市・店舗を運営を検討する際には上記のようにオンラインでの活動が不可欠になってきます。

そのプラットフォームとして通常のEコマースとは異なり利便性や品揃えだけでなく、コミュニティ×場所×ストーリーなどを上書き・展開する舞台となる【テジタルツイン(例えば原宿アンダーシティ)】といわれる仮想現実都市化を施しておくことが有効だと考えます。


※アンダーシティの考え方はエイベックス中前氏の発案です

最新記事

すべて表示

次世代エリマネ(TCD)の時代⑤ Town Contents Development:街のコンテンツ価値化の展開方策

街のコンテンツを価値化して展開・活用していくためには、インプット&アウトプットを戦略的に設計し、街の潜在力を開発する必要があります。 まずインプットの段階では街のコンテンツ資源を「複層的に見える化」していく視点が必要です。従来の名所旧跡的な観光資源だけでなく、近年ではアニメツーリズムや産業ツーリズム、体験ツーリズムなど様々な視点での集客・観光資源化が可能になっています。世界最大の旅行口コミサイト:

次世代エリマネ(TCD)の時代④ Town Contents Development:街のコンテンツ価値創造の基本方針

よく「まちづくり」の現場から「街の情報発信が不足している」という課題を耳にしますが、相対評価ができていないと認識してしまいます。2020年度のデータ流通量は数千億ギガバイトという膨大な情報洪水の状況です。個人のこだわりや手法を羅列して発信するだけでは、どれほど大量に情報発信したとしても、他の担い手との違いも分からずネタ切れし、効果が現れないのは当然と認識すべきです。【個の魅力はグルーピング&体系化

次世代エリマネ(TCD)の時代③ 需要視点からの必要性

従来のとにかく容積率を追求する集積志向の都市開発が曲がり角に差し掛かっています。成熟社会化に加えてコロナ禍によって、移動・交流/集積・集客/一斉・一律に対する人々の価値観が急速にシフトし、いわば都市の根幹原理である「規模の合理性」が疑問視され流ようになったからです。 WEB 会議の定着やネットショッピングの普及に象徴されるように、オンライン1stを基盤にして「リアルで必要なモノと必要でないモノとの